おもしろい
女「ん…放物線C上の点Pに対して、接線…平行…対称移動…」女「ねぇ」
男「どうしたの?」
女「数学ってなんでこんなに文章が分かりづらいのかな」
男「分かりづらい?」
女「さっぱり。喉も乾いた」
男「俺、買ってくるよ。何がいい?」
女「いいの?」
男「もちろん」
女「じゃあ炭酸じゃないやつ」
男「あいよ」
男「帰ってくるまでにその問題終わらせてね」
女「えぇ…無理だよ…」
男「できるできるー」スタスタ
女「(行っちゃったし……はぁ……)」
素晴らしい
はよ終わらないと飛行機乗り遅れる
数分後男「……」ガラガラ
女「zzz」
男「寝てる…」
男「……えーと」
男「タンジェント使わずに解こうとしてたのか」
男「こりゃ無理だ」
女「zzz」
男「…………」キョロキョロ
男「(図書室に二人きり…相手はお昼寝…)」
男「…………」
男「ここでイタズラなんかやってしまった日には」
男「一生彼氏になれないような気がする」
……
…
頼むから完結させてくれ
応援してるから頑張ってくださいお願いします
女「……ん」ゴシゴシ女「え……」
女「あ、そっか。学校来てたの忘れてた」
男「zzz」
女「一緒に寝てたんだ。起こしてくれればよかったのに」
女「……ミルクティーもぬるくなっちゃったみたい」
女「せっかく買ってきてもらったのになぁ」
男「zzz」
女「…………」
女「…………」
女「(私の弱さがいけないんだ…)」
女「(断れなくて…)」
女「できるだけ…できるだけ傷つかないように振るから…」
女「ごめんなさい」
女「……私のふざけた遊びにあと少しだけ付き合って」
お袋の話では惚れるより慣れだってよ
女「傷つかないようにするには…」女「罰ゲームだとバレずに、惚れられる前に振る」
女「これが最重要よね」
女「(なんだか自意識過剰だけど)」
女「…………」
女「(まぁ…急に告白されて)」
女「(すぐに好きになることなんて、ないよね?)」
女「そうだよね?」
男「zzz」
女「(告白よりも前に好かれてることはないはずだし…)」
女「(一回も話したことないから、その可能性はないし)」
女「(今だけ注意してれば…きっと平気…)」
女「…………」
女「(ズルくて、ごめんなさい…)」
女「名前も呼んであげてないし、手もつないでないのに文句も言わないし」女「……もしかしてプラトニックな関係が好きなのかな」
男「zzz」
女「ねぇ…答えてよ」
女「…………」ジー
女「…………」ジー
女「もしゃった髪とか短くすればいいのに」
女「爪もちょっと伸びてるなぁ。切ればいいのに」
女「これはきっとあれだ。姉とか妹とかがいない長男タイプとみた」
女「…………」
女「…………」
女「って何やってるんだろ私」
女「置いて帰っちゃおうかな」
女「そしたら…」
男起きてるパターン
がんばれ
女「さすがに愛想つかして向こうから振ってくれる…はず」女「そうだ。我ながらこの作戦けっこういいかも」
女「罰ゲームは完了するよね。規定違反はしてないわけだし」
女「…………どんな感じで言われるんだろ」
男『置いていくなんてひどいな』
女『わるい?』
男『……知るか』
女『怒ってるわけ?』
男『呆れてんの』
女『……ふーん』
男『なんだよその返事』
女『べつに』
男『はぁ』
女『言いたいことあるなら…』