327 :名も無き被検体774号+ :2012/07/30(月) 20:37:02.97 ID:e6Xcvivh0
水面に顔を出して、僕は顔を両手でこすります
広場にいた人たちの視線が僕に集まっています
青空は体の痛むところをおさえながら笑っています
僕は諦めて、両手をついて水中に座り、空を見上げます
飛行機雲がふんわりまっすぐのびています
近くの木にとまった二羽のカラスがこちらを見ています
もうすぐ餌になる対象を見るような面構えです
328 :名も無き被検体774号+ :2012/07/30(月) 20:44:02.76 ID:e6Xcvivh0
「なにやってんですか」と青空が言います
「また誰かに操られてるんですか?」
「涼しげでいいだろう」と僕は答えます
「体中痛いんだから、笑わせないでください」
「笑い死ね」
「びっしょびしょじゃないですか」
青空はそう言うと、噴水のふちに立ち
ひょいと飛んで僕の横に着水します
水飛沫があがり、僕は目をつむります
広場中の視線が再び僕らに集まります
続きは次のページでご覧ください!!