322 :名も無き被検体774号+ :2012/07/30(月) 20:18:05.83 ID:e6Xcvivh0
「さてと」、僕はしゃがみこんで青空の顔をのぞきこみ、
目をそらした青空の頬を強めに引っぱります
「いたいいたいー」と青空は気の抜けた声で言います
「なあ、なにが『教えてあげません』だよ?」
「あなたのまねです。ざまーみろ」
「しかも俺の操作に抵抗しやがった」
「おかげでコツを掴めたんでしょう、良かったですね」
僕は立ち上がろうとして、後方にバランスを崩し、
手をついてその場にへたりこみます
その拍子に、地面にあった枝で手を切ってしまいます
まあいい、と僕は気にせず放っておきます
325 :名も無き被検体774号+ :2012/07/30(月) 20:28:22.95 ID:e6Xcvivh0
僕たちはびっくりするほど体が動かなくなっていて
立ち上がるだけで汗だくになりました
石畳からの照り返しが暑さに拍車をかけます
芋虫みたいな速度で涼を求めて歩きます
広場の噴水のふちに腰掛けようとしたとき
僕は勢いあまって水の中に落ちました
腹筋に力が入らないとこういうことが起こるのです
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