476 :名も無き被検体774号+ :2012/08/04(土) 21:16:15.55 ID:Axa50L7/0
祭に向かう人の流れに逆らって
重たい体を引きずって僕は家に帰りました
アパートに着き、自室の鍵を開け中に入ると、
服も脱がずにベッドに体を投げ出します
部屋は蒸し暑く、体は痛みます
扇風機をつける元気さえありません
ひどく喉が渇いていましたが
体を起こして水を汲みに行くのさえ億劫でした
いろいろと面倒だなあ、と僕は思います
「ここがくもりぞらさんの家ですか」と青空が言います
477 :名も無き被検体774号+ :2012/08/04(土) 21:27:37.30 ID:Axa50L7/0
僕は起き上がって声のした台所の方を見ました
冷蔵庫の照明に照らされた青空の顔が目に入ります
青空はハイボールの缶を勝手に取りだして
プルタブを引いてごくごく飲んでいます
缶から口を離すと、青空は「おいしいー」と笑います
僕は安心して再びベッドに横になります
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