男「が、学校いないって……な、なんで? き、聞いてないぞ! お前……!」
女「……」
女「来年、男くんたちは受験期でしょ? 私もね、将来の進学とか、就職とかの準備をしなきゃいけなくて」
女「だからね、そういう人たちのための支援学校に転入する予定なの」
女「周りにはもう入学してる人たちがいて、いろいろお話、聞いたりしてるから……」
男「あ……(月1の交流会って、そういう……)」
女「……みんなとは一緒に卒業できないけど、いっぱい楽しい思い出つくりたいなーって」
女「わがままなこと思ってましたー、あはは……」
304:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/06/14(木) 08:34:27.91 ID:/jBI1+iy0
男「……わ、わがままなんかじゃ……(ウソ、だろ……なんでそんな大事なこと、今まで黙って……)」
女「……」ごくっ
女「で、でもね、最近……思い出になりそうなこと、いっぱいできて……」
――あ、もしかして男くん、女さんのこと好きなのかなー?――
女「わ、わた……私、男くんと……一緒にいると……す、すっごく楽しくて……」
――ああ、好きだぞ――
女「……っ!」ぎゅっ
(優しさで言ってくれてたのはわかってる……そんなんじゃないって……)
(だ、だけど言わなきゃ……私の、気持ちも……伝えなきゃ……!)
305:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/06/14(木) 08:57:52.16 ID:/jBI1+iy0
女「……」がた がた
男「お、女……?」
(も、もしかしたら……って、思ってる……そんなはず、ないのに……)
女「あ、あの……楽しいから……」がた がた がた
(ずっと黙っていようと思ってたことまで話して……私、やっぱり卑怯だ……)
(男くんの優しさにすがって……も、もう一度……もう一度だけ、聞けるんじゃないか……って……)
女「あ、あ、わ……わた、し……あの……」がた がた がた
(でも、その前に言わなきゃ……! 今しか……勇気、出せない……!)ぎゅーっ
男「もしかして寒いのか? 肩濡れてるんじゃ……ほら、もうちょっと入れよ」グイッ
女「あ……///」
女「……っ! あの……! わ、わ、私……っ!」
「――っ、男くんが……大好き、です……!」
317:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/06/15(金) 07:24:13.51 ID:/jBI1+iy0
ざああああああああああああ
男「……!」
男「……と、突然どうしたんだよ、す、好きって……」
女「~~っ!」ぎゅっ
男「い、いや、気持ちは嬉しいけど……」
男「う、ん……ありがとう……」
女「……」
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