山奥にあった秘密基地で行われていた呪いの儀式を見てしまった少年たちに襲いかかった恐怖の悲劇!

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朝が来て、学校に行き、授業を受け、放課後、
午後3時半。。
俺と慎は裏山の入口まで来た。
俺は山に入るのを躊躇した。『中年女』『変わり果てたハッピーとタッチ』『無数の釘』
頭の中をグルグルと鮮やかに『あの夜の出来事』が甦ってくる。
俺は慎の様子を伺った。慎は黙って山を見つめていた。慎も恐いのだろう。
『やっぱ、入るの恐いな・・・』と言ってくれ!と俺は内心願っていた。
慎はズボンのポケットからインスタントカメラを取り出し、右手に握ると、俺の期待を裏切り、
『よし。』
と小さく呟き、山へ入るとすぐさま走りだした。
俺はその後ろ姿に引っ張られるように走りだした。
慎は振り返らずに走り続ける。
俺は必死に慎を追った。一人になるのが恐かったから必死で追った。
今思えば慎も恐かったのだろう。恐いからこそ周りを見ずに走ったのだろう。
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