一瞬『袋』の動きが止まったけど「ウ~!」
と、すごい唸り声を上げながら、また暴れ出した。
Sさんは腹のあたりを、構わず蹴り続けた。
それでも『袋』は、暴れ続けた。
やがてKさんも加わって、二人で滅茶苦茶に蹴り始めた。
パキって音が、2、3回立て続けにした。
多分、肋骨が折れたんだと思う。
『袋』の動きが止まった。
その時なぜか、男は頭を振って、俺に気が付いた。
それまで凄い形相で暴れていた男が、急に泣きそうな顔で俺を見つめた。
Sさんが「袋に戻せ」と言うと、
Kさんが男の肩のあたりを足で抑えながら、袋を引っ張って、男を中に戻した。
今でもその光景は、スローモーションの映像のまま、俺の記憶に残ってる。
男は袋に戻されるまで、ずっと俺を見てた。一生忘れられない。
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