非リア「あははは。」
DQN「そしたら、あのバックのゾク野郎を呼んで、殴り込んで来やがったってワケだ。まぁ、あんな弱ぇ奴を舎弟にしてるって事は、多分あのゾク野郎も飛鬼仁異斗のド下っ端なんだろうな。今日登校したら、もしかして飛鬼仁異斗の本体が正門前で待ち伏せしてっかなぁって思ってたけど、誰もいなかったしな。」
非リア「そそ、そうだね。」
DQN「飛鬼仁異斗はあんま仲間意識の強くねぇゾクだって噂だ。中坊にやられるような下っ端の尻拭いまで、イチイチ持っちゃくれねぇって事だろう。」
非リア「ぼ、暴走族にも色々いるんだね。そそそ、それにしても・・・」
DQN「ん?」
非リア「ぼぼぼ、僕は君の事を、かか、勘違いしてたよ。」
DQN「あっ? 何が?」
非リア「きき、君はその・・・て、典型的な不良で、ままま、周りに迷惑ばかりかける、めん、めん、面倒くさい人だと思ってた。」
DQN「はっはぁ。言ってくれんなぁ。まぁ、実際そうだけどよぉ。」
非リア「い、いや。ききき、君は優しい人じゃないか。」
DQN「はぁ?」
非リア「かか、カラまれてる小学生を助けたり、ききき、昨日も委員長さんにちゃんと謝ってたし。け、今朝、委員長さんから聞いたよ。」
DQN「舎弟をボコッたのは単に気に入らなかったからだし、委員長に謝ったのは筋通しただけだ。優しいとか関係ねぇだろ。」
非リア「ううん。ききき、君は優しいよ。だって・・・」
DQN「・・・だって?」
非リア「ささ、さっきから君は、ぼ、僕の吃音を、一度も笑わずに聞いてくれてる。」
DQN「あぁ、それか。俺の従兄弟も吃音持ちなんだ。だから、吃音持ちの奴と喋んのには慣れてんだよ。」
非リア「あ、そそそ、そうなんだ。」
DQN「従兄弟は吃音のせいでイジメられてたんだ。今年の夏休みに従兄弟ん家泊まりに行ったらよぉ、イジメっ子どもが大声で従兄弟の悪口言いに来やがったんだ、家の前までな。『出て来いや言語障害!!』とか言ってよぉ。代わりに俺が家から飛び出して、ソイツら血祭りにしてやったぜ。」
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