B子「わがままぁ。」
非リア「はははっ。そ、そうだよねぇ・・・」
A子「何か別の方法を考えるしかないかなぁ・・・」
B子「・・・・・・それかぁ、もういっそぉ、塾や予備校の夏期講習を捨てるかぁ・・・だねぇ。」
非リア「えっ?」
A子「どういう事ぉ?」
C子「夏休みの短期バイトあんじゃん? プールの監視員とかぁ、海の家のスタッフとかぁ、デパートのお中元のラッピング係とかぁ。もう、そういうのにかけるしかないかもって話ぃ。」
非リア「あっ・・・」
A子「その手が・・・」
B子「でもぉ、夏期講習捨てるワケだしぃ、後から受験勉強のシワ寄せ半端なく来るよねぇ。」
C子「あんま良い方法じゃないかもぉ。」
夜 A子の部屋
ゴロン
A子「・・・。」
TV「『さぁ、続いては、女性漫才コンビのお二人です。』パチパチパチ」
A子「・・・。」
TV「『もうじき夏ですねぇ。』『私、今年の夏こそは燃えるような恋をしますよぉ。』『ははっ、ご冗談を。』『気ぃ悪いわ自分!』」
A子「・・・。」
(『それはないよ。』)
A子「・・・。」
(『あるワケないじゃないかぁ。』)
A子「・・・はぁ~。」
ゴロンッ
A子「んも~~~~」バタバタバタッ
A子「結構傷付いたしぃ・・・」ボソッ
TV「『やっぱり年上の男性が良いですねぇ。』『中尾彬さんとか?』『年上すぎやろ!』」
A子(あたしの押しが弱いのかなぁ?)
TV「『山奥のコテージに二人で泊まり込みのバイト。そこで一気に距離が縮むワケですよ。』『中尾彬さんと?』『違うわ!』」
A子「!」
TV「『綺麗な星空ですねぇ。』『ほっほっほっ。見事じゃないか。』『中尾出てくんなぁ!』『愛しているよ志乃。』『誰が志乃や!』」
A子「・・・。」
TV「『やめさしてもらうわ!』『バイトを?』『このネタを! えぇ加減にせぇ!』『ありがとうございましたぁ。』パチパチパチ」
A子「・・・・・・一か八か、これいってみよっかなぁ。」