医大病院 診察室
DQN「骨折っスか?」
医者「うむ。そうだね。」
DQN「えっ? 何か、学校からはオフクロがブッ倒れたって聞いたんスけど。ブッ倒れたって事は、何かしらの病気じゃないんスか?」
医者「あぁ、それは恐らく、病院側と学校側との間で、少々会話に食い違いがあったんだろう。申し訳ない。正しくは“階段を上っている時に貧血で倒れて、そのまま階段から転がり落ちて両足骨折”だね。」
DQN「はぁ・・・。」
医者「まぁでも、両足とは言え、骨折で済んだのは不幸中の幸いだったよ。階段で気を失うというのは本当に怖い事なんだ。事故の一部始終を見ていた同僚の方のお話では、お母さんは階段を上っている時に気を失って、前のめりに倒れられたらしい。この“前のめり”だった事は本当に幸いだったと言える。」
DQN「そうなんスか?」
医者「そうだとも。これがもし後ろ向けに倒れていたりしたら、それこそ大惨事になっていたかも知れないよ。まったくのノーガードで後頭部を強打し、そのまま階段を転がり落ちて行くんだから。」
DQN「あぁ、そっか。そうっスね。想像したら怖ぇっスね。」
医者「とりあえずね、足以外、骨折した箇所はないし、CTも撮ったけど脳にも異常はなかったからね。」
DQN「そっスか。先生、完璧に治るまで、どんぐらいかかります?」
医者「2ヶ月ほどだろうね。もちろん、絶対安静が大前提だから、その間は仕事も控えてもらわなくてはならない。」
DQN「あっ、はい。それはもちろんっス。」
DQN母の病室
ガラッ
DQN「えっと、一番窓側のベッドだったな・・・」
ツカツカツカ
DQN「おっ、いたいた。オフクロ・・・」
DQN母「Zzz・・・Zzz・・・」
DQN「なんだ、寝てんのかよ。」
DQN母「Zzz・・・Zzz・・・」
DQN(無理もねぇ。女手一つで俺を育てながら、クソ親父の残した借金返す為に、昼はビルの清掃業、夜は居酒屋で働いてんだ。ケガでもしなきゃ、こんなゆっくり横になれる暇なんて、なかなかねぇもんな。)
DQN母「Zzz・・・Zzz・・・う、う~ん」むにゃむにゃ
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