それからまたしばらく経って、俺は若干凹んでいた。勝手に。
彼女はもしかしたら彼氏もいたかもしれないし、俺は多分忘れられた…と。ゲーセンではいつも楽しくて、メシを食べることも多かったから、
向こうも俺のことを必要としていると思っていた。突然、不思議なメールが来た。「そろそろ、大きな勝負が待っています。勝ってみせるよ。」
160: 1 ◆WiJOfOqXmc :2012/01/15(日) 16:58:59.19 ID:WuLtuWlB0
勝負?なんのことだろう?
就職試験?それともイラストレーターデビュー?
俺は楽観的に考えていた。
「勝負?なにそれ?気になる」的なメールを返した。
するととんでもない内容のメールが返ってきた。
161: 名も無き被検体774号+:2012/01/15(日) 17:00:26.99 ID:hiNsX/wJ0
ゴクリ・・・
162: 1 ◆WiJOfOqXmc :2012/01/15(日) 17:01:08.33 ID:WuLtuWlB0
「今、入院しています。○○病院のどこどこ。良かったら会いにきてね、わたしのファンさん」
みたいなメールが来ていた。
卒倒しそうになった。
驚きと同時に怒りも湧いた。
すべてを話してくれたと思ったのに…どうして黙っていたんだろう。
164: 名も無き被検体774号+:2012/01/15(日) 17:01:47.99 ID:qP+0jAr80
あ、あぁ…
165: 名も無き被検体774号+:2012/01/15(日) 17:02:17.99 ID:+t3I5efm0
嘘だろ…
166: 1 ◆WiJOfOqXmc :2012/01/15(日) 17:04:01.26 ID:WuLtuWlB0
俺は大学をさぼってすぐに会いに行った。必死だった。
俺「どうしたの?すごく心配してたんですよ!!」
「若年性の卵巣がん。」
彼女はニコッと笑って俺が着くやいなやそう言い放った。
俺はことの重大さにすぐ気付いた。
俺はばあちゃんを卵巣がんで亡くしてる。
進行性のとても早い癌として知られていて、ばあちゃんもものの半年で…
だったのを思い出した。