418: efficus ◆3dGTQi3jXk 2007/06/18(月) 23:29:56.02 ID:Uc1dGiiD0
「いただきます!」
と、行儀良く食べる前の感謝を忘れない。
口にクリームをいっぱい付けてメリーさんは
クレープを食べ始めた。
正直言って行儀は悪いが、その笑顔を見たら誰が責められるだろう。
僕は普段あまり甘い物は食べないのだがこれはうまい。
角切りのパインがいい味を出していた。
ふと、気がつくとメリーさんは
はむはむと自分のクレープを食べながら
僕のクレープへと目が釘付けだった。
まぁ言いたい事はわかる。
「…ちょっと食べる?」
「いいんですか?」
待ってましたと言わんばかりに大きく1口、
クレープ全体で言うと3割を攫っていった。
もぐもぐとメリーさんは満面の笑みで
おいしいを表現していた。
437: efficus ◆3dGTQi3jXk 2007/06/18(月) 23:43:32.34 ID:Uc1dGiiD0
なんだかデートみたいだな。
そう思った途端、なんだか照れてきた。
メリーさんが齧った部分を見つめる。
なんだか変な感情が沸く前に食べきる事にした。
やはり甘い。
クレープタイムもフィナーレを向かえた
「ごちそうさまでした」
二人で声を揃え、言った。
メリーさんが名残惜しそうにごみを片付ける。
と、メリーさんが指を指し、こう言った。
「そろそろですよ」
指差す先には夕日。
あの大河に反射して、二つの太陽が沈もうとしていた。
自分の街にもこんな絶景ポイントがあったのか。
僕の好きなテレビ番組、世界の絶景100選に応募してみようかな。
いや、みんなに教えるなんてもったいない。
ちょっとした独占欲が働いた。
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