145:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/22(土) 18:06:39.09 ID:t4eqgCHaO
ギィ ギィギィ…
女「ふぬりゅうううううー!!」ギィコギィコ
男「アンタ本当にガッツというか諦め悪さ凄いよね…」グラグラ
女「やるといったらッ、やるッ、んのよぅ! どうッ!? 参ったかしら!?」ブモモォーッ
男「う、うん、今ちょっと女子としてやらかした顔してるけど概ねオッケーです」コクコク
~~
女「ん」グイッ
男「え、何? 弁当箱? これ、くれるの?」
女「作ってきたわ、超! 完璧にね、代わりにアンタの食べさせなさいよ」
男「……」スッ
女「どうも。じゃない! ふん! 有り難く思いなさいよね! …どれどれ…」シュルシュル
ぺかー!
女「え…超綺麗…」ぽけー
男「がりぼりがりっ、すげぇ…全部の卵焼きの中に巨大殻入ってるんですケド…カルシウムばっちし…」
女「くッ! いいわよもうッ、交換は無し! ハイ終わり!」ササッ
男「あ。でもご飯の炊き方は凄い好みだ、いいよね固めに炊くの」のほほん
女「あぐっ…あ、ういッ…いいわよね、固い方が口触りいいし…お姉ちゃんもそっち好きでさ…」モジモジ
男「うんうん。どうせなら二人の弁当分のオカズ合わせて食べようか?」
女「…うん」コク
~~
女「──…」ボォー
女(今日は何をしよう。一昨日はカラオケで点数超えてやったし、中間テストの見直しもやっちゃったし)
女(あ。そうだ、まだケータイのアドレス知らないじゃない)ハッ
女「くくく、さすれば機会が多く訪れるというものよ…」ケケケ
146:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/22(土) 18:08:14.96 ID:t4eqgCHaO
カァーカァー
女「…遅いなぁ、アイツ…」ボソリ
女(何してるんだろ、この時間帯いつもならすぐに教室に来るのに)
がらり
女「! ばかねっ、この私を待たせるなんて良い度胸じゃない!」バッ
女「今日という今日は堪忍袋の尾が切れたわ! 駅前クレープおごりジャンケン、受けて立ってもらうわよ──」チラ
女姉「ずいぶん楽しそうね、貴女」
女「──おね、ちゃ!?」サァーー
女姉「失言よ、それ。学校では絶対に姉と呼ばないよう散々注意したのに、まだ理解できてないの?」
女姉「ちゃんと先生と呼びなさい。良いわね」
女「ご、ごめんなさい先生…」シュン
女姉「もういいわ。無駄に残ってないで早く帰りなさい、折角、私が親に掛け合って塾を免除させてあげたのに」ハァ
女「…はい…」
女姉「貴女が自主勉強を頑張ると言い切ったの、忘れたのわけじゃないでしょうね」
女「……」コクリ
女姉「──でも、今回の中間テストは良かった」
女「えっ?」
女姉「勉強したのね、ちゃんと。しかしまだ甘い、ニアミスの酷さが教員連中で話題のネタになるぐらい酷かったわ」
女「…ウッス…」
女姉「けれど個人的に評価してあげる。貴女の頑張りは認めるわ。きっと良い──」
女姉「──良い、クラスメイトが居たのね」フッ
女「……!」
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