小学6年の時にできた姉との話を聞いてほしい

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113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 01:36:27.02 ID:5QGQ8nL/0
俺はなんだか照れくさかったから「友達とか一緒に行く人いないの?」って聞いたら姉は
「せっかく服プレゼントしてくれたんだし、この服着て出かけるなら〇〇くんとのほうがいいからさ」
俺は「わかったよ、じゃあ今度の日曜に行こう」と返事をした
冷静を装ってたつもりだけど心臓バクバクいってた
おねーはいったいどういうつもりなんだろう・・・

147:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 06:01:19.21 ID:5QGQ8nL/0
仕事いってくる前にほんの少しだけ投下

そして日曜日
「〇〇くん早く早く!」
「おねーはしゃぎすぎだぞー」
「だって遊園地久しぶりだもん」
「わかったから落ち着いて」
「くぁwせdrふじこl;@:」

こんなやりとりしながら遊園地に向かった

148:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 06:01:58.23 ID:5QGQ8nL/0
姉「ジェットコースター乗ろうか?」
俺「おっ いいねぇ」
姉「怖いけど楽しそうw」
俺「怖くないよ全然w」
姉「おうおう頼もしいねぇ」

正直、姉がこんなに楽しそうにはしゃぐ姿を見るのははじめてだった
そりゃそうだよね
両親が亡くなって知らない家に連れてこられて一緒に生活して、
楽しかったはずがないよね

237:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 21:59:07.24 ID:5QGQ8nL/0
あまり書き溜められなかったのでゆっくりですが投下します

俺の父親が亡くなったときの気丈な振る舞いも相当無理してたんだと思う
きっとお姉ちゃんだからしっかりしなきゃって自分に言い聞かせてたんだ
そう考えてたら少し涙が出てきた
姉に見られないようにしたけど泣いてるのに気づいたらしく
「なーんだ◯◯くん ジェットコースター苦手だったの?」だって
違うってーのw

238:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 22:01:01.58 ID:5QGQ8nL/0
姉とはそのあとも色々な乗り物に乗った
ほんとに楽しそうだった
「疲れたねー少し休憩しようか」と言ってパラソルのついたテーブルに腰掛けた
二人でジュース飲みながら休んでいると姉が「カップル多いねー」とまわりを見渡してる
「そうだね。おねーもこういう所は彼氏作って来いよw」って言ったら姉は
「多分わたしらカップルだと思われてるよね」と言ったので
「姉弟だしw」って答えたら
「だってわたしら似てないじゃんw」

239:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 22:02:22.08 ID:5QGQ8nL/0
そりゃあ元々は他人だし似てないのは当たり前だ
「何?じゃあ、おねーは周りに俺とカップルだと思われたいわけ?」と聞いたらこう返ってきた

「今日だけは誕生日プレゼントに服もらったしお返しに一日恋人になってあげよう」

241:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 22:03:11.68 ID:AUmqcsFX0
ハァハァしちゃいけないって分かってるのに・・


242:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 22:03:44.06 ID:5QGQ8nL/0
複雑な気持ちだった
俺は姉のことが姉ではなく女の子として少し意識していたから
ただその気持を抑えることができたのは姉弟だからっていう単なる倫理的なものだけで
それが外れたら姉を女の子として好きという衝動を抑えれるか自信がなかった

244:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 22:05:22.94 ID:0VLeFYbTO
なにこの姉可愛い

247:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 22:05:45.76 ID:5QGQ8nL/0
「冗談w」
俺ははぐらかすのに必死だったけど俺の気持ちを見透かしているかのように姉はニヤニヤして
「〇〇くんまだ彼女いないでしょ?私も今まで彼氏いたことないから気分だけでも味わいたいなぁなんてw」
なんてケロッと言う
「はいはい、感謝してくれてるのはわかったから別に恋人じゃなくて普通でお願い」
こう言って気持ちを抑えるのに精一杯だった

姉は「残念w」と冗談交じりに笑って「楽しかったねー、そろそろ帰ろうか」と俺に言った

248:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 22:08:01.29 ID:zKrqM6dL0
うん、正直うらやましい
そして不思議と嫉妬がおきない

249:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 22:08:56.19 ID:5QGQ8nL/0
帰りの電車の中で姉ははしゃぎ過ぎて疲れたのかうつらうつらしてた
もともと俺は口数の多いほうじゃないのになんというか、「恋人になってあげよう」って言われたことで
ずっと動揺しててさらに口数が減ってたから姉が眠くなるのも仕方ない
姉が眠っている間、俺の頭の中では『姉のことやっぱり好きになってるのかな?でも姉弟だし・・・』
って無限ループしてた

254:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 22:13:40.11 ID:5QGQ8nL/0
ここからはストックなくなったのでゆっくりに・・・すまんw

『おねーの寝顔こんな近くでみるのははじめてかも』なんて考えてたら
隣の人にもたれかかりそうになったから慌てて自分の肩に姉の頭を乗せた
周りからみればカップルに見えるのかな?やっぱり・・・
姉の髪からいい匂いがする
思わず深呼吸しそうになったのを咳払いで抑えた

俺は姉が寝てる間だけでも・・・なんて勝手に恋人気分を味わっていた

255:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 22:18:03.55 ID:5QGQ8nL/0
小一時間だったけど今までで一番幸せな時間だったかもしれない
自宅の最寄駅まであっという間だった
姉の寝顔をみながらにやけそうになる自分と必死に戦ってた

256:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 22:23:51.37 ID:5QGQ8nL/0
最寄り駅の一つ前の駅を出たころに姉は目を覚ました
欠伸しながら姉は「ごめん、爆睡してたね」と言ったので
「子供みたいな寝顔だったよ」ってニヤニヤしながら返事してあげたら
「もう!恥ずかしいよ!」ってむくれてた

257:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 22:27:24.41 ID:5QGQ8nL/0
ちょっと風呂行ってきます

258:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 22:27:27.27 ID:OPTkE3CSO
待つ

260:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 22:32:10.89 ID:/rRUX/MCO
胸がキュンキュンしている

266:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 22:45:02.63 ID:5QGQ8nL/0
楽しかった姉とのデート(?)も終わり、また姉と普段どおりの生活がはじまる
そう思ったらなんだかとても寂しい気持ちになった
そんな気持ちを知ってたかわからないけど姉はこう言った
「また二人で遊びに行こうね」

267:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 22:47:11.87 ID:AUmqcsFX0
天外孤独の身で家族は血のつながっていない姉一人だけか
いったいどんな因果なんだろうな
血のつながりよりも濃い関係になれるといいな

268:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 22:49:54.99 ID:5QGQ8nL/0
俺は気持ちの整理がつかないまま悶々とした日々を過ごしていた
姉を女の子として意識てて、ひとつ屋根の下に一緒に暮らしてるんだ
そりゃ悶々とするよね

269:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 22:50:24.67 ID:5QGQ8nL/0
その後も姉とはたまに買い物に一緒にでかけたり、映画を観に行ったりはしたが
遊園地の時みたいな雰囲気になることはなかった
まあ、姉が俺を冗談でからかったりすることはあったけどね

270:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 22:51:55.89 ID:5QGQ8nL/0
しばらくはなんの進展もなく生活してた
で、はっきり覚えてないんだけど高二だったか高三の夏に
姉が珍しく真面目な顔して俺にお願いがあるって言われた

「会社の同僚たちと4人で旅行に行くことになりそうなんだけど行ってきてもいいかな?」