自衛隊中央病院に入院した結果・・・

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27:名無しさん@おーぷん: 2018/07/08(日)22:18:56gIm
衛生兵のときに手術したんじゃないの?

29:名無しさん@おーぷん: 2018/07/08(日)22:34:35N1t
>>27
応急処置はあくまで応急処置にすぎないからね
消毒して傷口をふさいで止血しただけだから
本格的な手術は別に行いますね

28:名無しさん@おーぷん: 2018/07/08(日)22:21:555ki
歳近いけど人生最大の病気ってゆーか体調悪かったのは
おたふく風邪と脱水症状ぐらい健康な体だわ
手術はレーシックぐらいしかない
持病で軽いアトピーあるけど
骨折も全身麻酔も怖いな

29:名無しさん@おーぷん: 2018/07/08(日)22:34:35N1t
>>28
怪我や病気に縁がないのは良い事ですよ
骨折は初体験だったけど、まったく痛くなかった
上にも書いたけど、
開放骨折は激痛で暴れたり失神したりする人も多いそうだが……
全身麻酔はどうってことない
瞬きする間にすべてが終わってる感じ

31:名無しさん@おーぷん: 2018/07/08(日)22:44:44Yhg
痛い…

33:名無しさん@おーぷん: 2018/07/08(日)22:56:20N1t
>>31
いや、それが自分でも不思議なんだが
全然痛みはないんだよ
折れた足を無理矢理ねじったりしない限りは痛みなし

30:名無しさん@おーぷん: 2018/07/08(日)22:41:49N1t
ーーーーーーーー2週目ーーーーーーーー

 消毒手術を終えた後は、体温が37℃前後まで下がった。
1週間経過をみて、人工骨を入れるか入れないか決める。

 病院にも慣れて来たので、
自宅にいるのとあまり変わらない感覚だ。
各ベッドにはカーテンがあるので、
他の入院患者と顔を合わせる機会はほとんどなかったし、
プライバシーも守られていた。

 車椅子が支給されたので、
入院してから初めてベッド外に移動できるようになった。

32:名無しさん@おーぷん: 2018/07/08(日)22:48:25sVN
きつそうね…

33:名無しさん@おーぷん: 2018/07/08(日)22:56:20N1t
>>32
骨折自体は動かさなければ痛くないんだけど
動くと痛いと言う事は体勢を変えられないという事で
それが一番きつかったな
ちなみに、開放骨折の場合は、ギプスを使わないんだよ
定期的に傷口を消毒する必要があるから
着脱が面倒なギプスは使わないわけだ
シーネっていう石膏製の添木の様なものを使う

34:名無しさん@おーぷん: 2018/07/08(日)22:57:05N1t
この週の金曜日。
人工骨を入れる手術を行う事が決定した。
手術前日には、手術チームがせいぞろいで挨拶に来た。
7~8人はいたような気がする。
人工骨を埋め込む手術に、そんな沢山の人手がいるのか?

「明日は手術ですね。不安はありませんか?」

手術チームのボスである外科医が訊ねた。

「全身麻酔も2回目だから怖くありません。
明日は遠慮なく改造人間にしちゃってください」

手術チームの皆がドッと笑い出した。

「ははは! その調子なら大丈夫そうだね!」

外科医の先生が笑いながら答えた。

 手術当日。
手術開始までは前回の手術と同じなので割愛。
 今回も全身麻酔を使ったのだが、
不思議な事に麻酔がかかってる状態で夢をみた。
稀に麻酔が効いていても夢をみる事があるらしい。
 その夢は変な内容だった。
広大無辺な明るくて真っ白な空間。
俺以外には何もない空間。
そんなところに俺は立っている。(最初は主観視点)
床なんかないんだけど、空中に立っているわけだ。
浮いているんじゃなくて立っている。
足の裏にそういう感触があるから分かる。
客観視点に切り替わって、俺の周囲を一周する形で、
視点が移動した。それから、また主観視点に戻った。
すると、黒いもやみたいな奴が目の前に出現した。
不定形のそいつは、だんだん人型になっていった。
人型になる寸前に、目が覚めた。
 麻酔中に夢をみるのは珍しい事らしい。
後日、麻酔科医が夢の内容を訊きに来た。

 ボルトを埋め込んだ日の初夜が、一番痛かった。
怪我をしても痛くなかったし、
入院中も痛い事はほとんどなかったが、
この時だけは痛かった。
足の中から鋭い痛みが発せられた。
 痛かったのは一晩だけで、
翌日以降、そんな痛みは消え去った。

35:名無しさん@おーぷん: 2018/07/08(日)22:58:59N1t
ーーーーーーーー3週間目ーーーーーーーーーーー

 この頃から「歩行器」というアイテムを使う様になった。
詳細は写真欄を参考にしてほしい。
これが物凄く体力を消耗するアイテムで、
リハビリ室に行くまでの数百mの移動でばててしまう。
片足跳びで300m移動する事を想像してほしい。
けんけんでそんなに移動すれば、疲れるに決まっている。

 この頃からリハビリがスタートした。
主な内容は、地味な筋トレをひたすら繰り返す。
それと歩行器の練習を行う。
 俺は、早く松葉杖を使いたかったので、松葉杖を要求した。
でも、実際に使ってみたら、まるで動けなかった。
バランスを保って立つのがやっとで、移動なんて無理。

「片足で松葉杖を使うのは、
普段から鍛えている現役自衛官でも難しいからね」

理学療法士はそう言った。
そりゃあ、俺に使えるわけない、と思った。


36:名無しさん@おーぷん: 2018/07/08(日)23:12:18RAS
自衛隊病院は外傷系には強みがあるね。

逆に言うと内科系はちょっと弱いかもな。

ガテン系健康優良児の自衛隊員はケガはしても風邪はひかない。

37:名無しさん@おーぷん: 2018/07/08(日)23:25:13N1t
>>36
訓練中の事故で搬送された自衛官の治療とか
災害派遣なんかが主な仕事だから
外科には強いけど内科はそうでもないかもしれませんね

38:名無しさん@おーぷん: 2018/07/08(日)23:37:10N1t
ーーーーーーーーーー4週間目ーーーーーーーーー

 リハビリと読書を繰り返す毎日。

 ある日、防衛医科大学校から研修生の女子学生が来た。
看護学科に所属しているそうで、
将来は自衛隊で看護師をやりたいと言っていた。
美人というより可愛いといった顔立ちで、
真面目な性格の女の子だ。
年齢は20歳なので、俺とは10歳以上年齢が離れている。
当然、ジェネレーションギャップはあるわけだが、
それがあるから話していて面白いと思えた。
今の大学生の流行とか雰囲気が分かるから面白い。
実際に若い子と接してみないと、そんな事は分からないが、
32歳にもなると大学生と接する機会なんてほとんどない。
(大学教授などの特殊な立場は例外だが)
だから、貴重な体験に思えた。
 防衛医科大学校は普通の大学と違う。
入学すると学生だけど公務員という立場になるわけで、
当然、副業禁止だからバイト禁止となる。
しかし、学校に通っていると給料がもらえるので、
金銭的に不自由しているわけではないという。

 この週の金曜日は、人工骨を入れてから2週間目の日。
片足をついて良いという許可が出た。
体重の3割までを折れた足にかけて良いという。
片足がつけるようになったので、移動はだいぶ楽になった。
そろそろ歩行器は卒業だ。

39:名無しさん@おーぷん: 2018/07/08(日)23:44:23N1t
ーーーーーーーー5週間目から退院までーーーーーーーー

 この週から、退院に向けた本格的な訓練が始まる。
両足が使えれば、松葉杖も難なく使えるようになった。
松葉杖で階段の上り下りをする訓練を重点的に行った。
俺の家は、エレベーターのない雑居ビルだから、
階段を上れないと帰宅できないのである。

 そういう訓練を繰り返している内に、
ついに退院の日がやってきた。

 退院の日、研修生の女の子からお土産をもらった。

「○○さんの為にダイエットプランを作りました」

丁寧に作られた手書きのダイエットプラン。
わざわざ俺の為に作ってくれたなんて……
……とても嬉しかった!