何度も話の途中で申し訳無いです
異国のしかも堀の中で生き抜く術を覚えた後、
毎日同じ事の繰り返しで(他意は無いです)何を思い続けて頑張れたのかな?
もし自分が貴方の立場でそんな事になっていたと考えたら
まず生き抜いていく気力を無くすと思うから聞いてみたくなった・・
>>150
逮捕当初は正直なところ、フランが勝手にやった事で犯行自体に関与性も薄いしと安易に考えてた。
その反面、後日フランが犯人にほぼ確定だと気づきながらも、その恩恵に甘んじていた事も事実としてあったので、「僕は関係ない」では通らないとも覚悟してた。
しかしながら、刑務所なんて行くことになるなんて思っていないし、当時はアメリカの刑罰についても詳しくないので、
罰金や執行猶予、奉仕活動ぐらいで済むんだろう程度に楽観視し過ぎてた
そして、裁判が始まってから事態が重い事に気づいた
武装強盗罪って重いのな…
簡単に日本で置き換えると、店主を凶器で脅して金銭を奪うと強盗罪になるけど
【日本の強盗罪に関する構成要件の簡易例】
犯行当初傷つける意思はなかったのに成り行きで傷つければ強盗致傷罪
犯行当初から目的を達するためには端から傷つける事も視野に入れて傷つけた場合は強盗傷人罪
目的を達するためには端から殺すことも視野に入れて傷つけた場合は強盗殺人未遂罪
犯行当初殺す意思はなかったのに、成り行きで殺してしまい金銭を奪った場合は強盗致死罪
端から目的を達するためには殺すことも視野に入れて、殺して金銭を奪った場合は強盗殺人罪
と重さが上がっていく
それに対して今回のアメリカの武装強盗罪で、裁判にて総点だったのは、
フランが威嚇発砲を行った箇所には店員もいて、闇雲に撃っている為、アルコールの効果で手元がぶれて人に当たらなかっただけで、
実際に素面で発砲していた場合、弾が当たっていた可能性が高いと取られた。
つまり武装強盗罪とは言うものの、罪質的には日本でいう強盗殺人未遂罪に準ずる悪質さと判定されていたのもあって、
その結果で得た金銭で飲み食いしてた以上は言い逃れようも無かったし、
怖かったのは反省してないと取られて、重くなるのではと不安だった
控訴しなかった理由の1つでもあったよ
もうひとつは金銭的な理由からも、このまま裁判を長引かせると不利だと諦めた
それでいざ刑務所に送られると決まってから思うようにしたのは、
極悪な囚人でも産まれた時は可愛い赤ん坊だと思うようにして、極力負の先入観を拭うことに徹したのと、
まさか先進国のアメリカでいくら刑務所の中だといっても、無差別に殺されたりは国際的に問題視されるだろうから大丈夫だと言い聞かせたり、
5年という年月を考えてしまうと途方もなくなってきて、精神的に持たなそうだったから一日を無事に過ごす事に重点置いてた
>>169
ご丁寧にディテールに至るまでご説明頂き有難うございます
大変勉強になりよく分かりました
明細な頭脳と優しさと強い意志をお持ちの方ですね
これからも引き続き拝見させていただきます
本当に有難うございましたm(_ _)m
>>155
その気になれば、囚人の国籍の数だけ勉強できると思うね
その代わり囚人に母国語を習うと、見返りでキャンディとかどんどん減っていきそう
もし禁固10年ぐらいになってたら、それもありだったなと思う
戻ってきたら解答してほしい。
日本に家族はいないの?
居るなら向こうで捕まったことは告げた?
日本に家族はいるよ
逮捕されてからアメリカの友人にエアメールで連絡してもらった
なので、実質、親と連絡が取れたのは逮捕されてからblankがある
拾い漏れてる人たちすみません
極力読み返して拾うので、まだ漏れてたら根気よく質問してください
>>159
その人たちが分からないけど、やっぱり権力者的なbossは確実にいたよ
どんな人かというと、マフィアの頭格とか、幹部連中がそれにあたる
他には刑期が長くて刑務所内部を知りつくしてる囚人
ただし終身刑の囚人はこれに当てはまらない。
なぜかというと、長期囚人と終身刑囚人に全く交通手段が無いわけではなかったんだけど、
終身刑の囚人は看守の監理が徹底しているので、そこまで大々的にインフォーマルグループを形成できてなかった。
ただし終身刑の囚人に、長期刑の囚人みたく権力はないのかと言うとそうでもなく、
囚人による一種の信仰というのか、尊重が雰囲気としてあったのは確かかな
終身刑の囚人に対する敬いの念があった。
それは単純にすげえことをしでかした囚人だからっていう憧れとは違ってて、
彼ら終身刑はもう恩赦がないかぎり釈放されない、いわばこの刑務所が彼らの終のホームになるんだ
その彼らにとっての家を、俺たち長期囚人が荒らしてはいけない
みたいに言う囚人もいた。
これは結構多くの囚人で統一されてた感がある
でもやっぱり人間様々だよね
そんな中にも過去に、有名な終身刑の囚人を刑務所で殺して有名になろうとした囚人もいた
これはなんか刑務所内では有名な話だったよ
終身刑の囚人にタイラーっていう放火魔がいたんだけど、
タイラーは一々、図書室で講釈を垂れ流してキャンディとかビスケットを持って帰ってた
こういう感じで面白い終身刑もいる
日本では基本的に終身刑がないと思われていると思うけど、
アメリカの絶対的終身刑には及ばないものの、相対的終身刑にあたる無期懲役は存在するのは知ってるかな?
マル特無期刑がそれにあたって、判決で無期懲役を言い渡されるまでは同じだけど、
刑務所の書面には右上に○印に特って書かれてる
この無期懲役受刑者は一般の無期懲役受刑者と違って、仮釈放の申請がほぼかからないようになってる
実質の終身刑に近いよね
マル特無期刑になるには、下級審で死刑判決が出ていて、控訴または上告後に死刑破棄で無期が確定した人とか、極左の思想犯に多いけど、
つまり出すには危険(矯正の可能性も薄く、思想犯に至っては勧誘や洗脳の畏れありとか)過ぎるとか、処罰感情がそれを望まないとかが理由になってるみたい
そこを考えるとアメリカの終身刑囚人も一見陽気に見えて、裏の顔が凄まじいとか、残忍な一面とか強かったんだろうね
あと、日本の大使館とかが、コンタクトとってきたりとかあった?
>>161
収監中のビザに関しては、中で更新手続きが取れるよ
看守がビザ更新手続書と刑務所長だったか州知事に対する願い届(私はこうこうこういう理由でビザの延長更新手続きを致しますという理由説明みたいなもの)を貰える
記入方式について分からない箇所は看守に逐一聞いて、そのまま渡すだけだった。
日本大使館は勿論、関与してくれるよ
でもここは気をつけた方がいい箇所で、
国によっては、またはその国の日本大使館職員によっては手取り足取りしてくれない
知人が中国で拘留を受けるに当たって、日本大使館に助けを求めたら中々来てくれずに困ったんだとか
そうこうしている内にも拘留手続きが進んでいってしまうので、常に日本大使館への連絡手段は確保していた方がいいのかも知れない
自分の場合は難しい書面手続きとか分からなくて不利になると思ったから、日本大使館に連絡してもらって通訳士を派遣してもらえた。
>>175
ありがとう。大使館とか入ってても、この程度で、って思えるようなことで実刑なんだ。厳しいな。
フランがやったこと知り様が無かったって通して、無罪になりそうな気がするけど、それは日本の感覚なのかな。こんなので五年も入る罪に巻き込まれるなら、そういう事件を起こしそうなやつとつるまない様にするしか、防ぎ様がないのかね。
今更だが、この事件で1が取っておくべき行動って、フランがやったかもと思った時に通報しておけばokだったのか?
なんか、文章読んでると、すごく達観してる印象だが、フランに対する憎しみとか抱かないの?その後フランとの交流はあった?
長文&再質問で申し訳ない
>>187
長文は全然大丈夫だよ
寧ろ俺の方が長文乙すぎて申し訳ない
フランに対しての憎しみはまったくと言えば嘘になるね
100%中10%の憤りは残ってる気がする
そもそも突発的に悪ふざけするにしても犯罪行為をしやがったという点と、
仮にあれで誰か死んでいたら、フランも俺も二桁の刑期は行ってたと思う点、
人生の内の五年って貴重すぎる中で、アメリカの刑務所は確かに貴重かもしれない、
でもこんなのって誰もがその気になれば出来てしまうことであって、何ら凄くもないよなと考えた時にこの経験を活かすにはどうするかと考えた時、
ここのスレでも何人かが言ってたけど、本に書いてネタにしてしまえばお金にもなって返ってくると思う
これはこれで1つの在り方だと思うんだけど、生憎、自分がそういうので有名になりたくないタイプの人間だから無理だなと思った
これが匿名性の薄い場だったら、出てきてなかったかなw
仲間内でなら顔も晒して、話のネタにすることもあるけど
元来が表舞台に出るのを嫌う人間で、過去レスにもアフリカあたりに住みたいと書いたのも
発展途上国の普通は一般的に人が行きたがらないような過酷な場所で、井戸堀の技術を教えたり、保育士やったりして現地人と関わりたい意識が強いw
あとやっぱり、こうなることを回避するには薄々おかしいと感じた時点で警察に言うべきだったと思うね
そういう意味でも、フランだけの責任は押しつけにくいかな
あとフラン自身の思い出としては自分の中で、良いものが多すぎるのもあるからかな
前述した世界大戦の話で二人で飲みながら泣いたとかw
バイオハザードのゲーム話で盛り上がったとか、
ポケモン進めてみたり、バックパッカーでもして色んな国を回ろうぞとか
まさか刑務所めぐりになるとは。
刑務所の衛生面は以外と悪くなかったよ
トイレ回りとか汚くて虫も沸くことあったけど、そこまで無理なレベル出はなかったかな
管理不十分な駅のトイレレベルといえば分かりやすいだろうか
ベッドが硬くて背中が痛くなったり、腰にくることもあったけど、筋トレで背筋と腹筋を適度に鍛え出してからは大丈夫だった。
あと食べ物についてなんだけど、合う合わないはあると思う。
自分の唯一の取り柄が食事に関して好き嫌いがまったくなくて、食用の虫とかも抵抗なく食べれるタイプだったからツイてたのかも知れない。
食用のゴキブリを食べろと言われれば食べるけど、蛾と蝶々が死ぬほど嫌いなのであれだけは食べられないかも知れない
特にスズメガ科のホウジャクだけは食べたくないな…
あ、オオスカシバっていうのが一番ダメだった
ティーバッグは知ってる限りだといなかった
あと服装について詳しく言うと、囚人は基本的にtypeAとtypeBの二種類の服があると考えてもらえると分かりやすい
typeAはツナギ、typeBは上下(これは初入審査で選べる、自分は違いが分からなかったのでAを着てて、途中からBに変えてもらった)
色は基本的にオレンジ、ただ最初に話したF棟とかの区画を説明したけど補足しとくと
自分がいたのはfiveC
つまり1、2、3、4、5、6と続いていく(日本の団地が分かりやすいかな、同じ建物がA棟とかB棟とかで複数ある感じ)
そこのthreeの囚人にもオレンジはいるんだけど、グレーがいる
設備修理を任される囚人はレッド(いわゆる模範囚に多い、他は終身刑を含む二桁の刑期で扱い安そうな人に多かった)←これはお付きの看守が常時2人
蛍光ブルーは屋外作業の囚人(入所房入ってすぐ辺りの除草とかグランドの整地)
日本の刑務所のような工場に別れてっていうシステムとは少し違うんだと思ったよ
これには規定が変わってから若干の変動があって
移送確定囚にはyellowの囚人服が宛がわれてた(移送理由としては主に暴れたり、他の囚人に著しく危害を及ぼす畏れ、医療措置必要、再逮捕など)
元々は移送囚にはオレンジが宛がわれてたんだけど、ニューメキシコ州だったかどこかの刑務所が深緑色の囚人服を規定していたらしくそこから脱獄者を出してしまい、蛍光色にどんどん変え始めてる経緯がある
なのでアメリカの囚人服も統一化が図られるのじゃないかなと思ってる
日本の刑務所って何色なんだろうね
行ったよ!大連、合肥、北京
刑務所のリーとは会ってない
逮捕までの流れだけど、
サンディエゴの中心部から少し外れたところにあるbarからフランとサンタ・バーバラに戻る。
ここでフランに「さっきの銃声なんだ?」と聞くと、
フラン「奥にいた黒人が急に銃を撃った」
店内には確かに黒人もいた気はしてたけど、酔ってたので覚えていなくて
自分「どんな人だった?」
フラン「はっきり覚えていない」
後日(2、3日後)、ランカスターって街でフランにbarの発砲について聞いた時には
フラン「店の入り口近くで飲んでた2人組の黒人の一人がいきなり発砲しやがった」
自分「ん?奥にいた黒人じゃなかった?」
フラン「いや、手前で間違いない」
こんな感じで二転三転していて、フランの態度を見ていると余計にたどたどしくて違和感があったんだ
でもこの頃は、まだフランが店にいるときに起きた発砲なので気が動転してのもあったり、ショックだったんだろうなとそこまで気にしてなかった。
barの発砲があった日からフランの気前がよくなってた
といっても豪遊してた訳ではないんだけど、何かにつけて奢ってくれる回数が増えた。
最近、羽振りがいいなどうしたの?と聞くと、フランスからの仕送りが増えたとか賭け事で臨時収入があったとか適当に答えてる感じかな
元々フランの人間性というか特徴は、
明るいお調子者、若干の酒乱気があったり絡み癖がある、かと言って腕力が凄い訳でもなく返り討ちに合うことも屡々あるが、本人はケロッとしてる
人からは好かれてた
ニコーレカルキンだったかな?ホームアローンの主人公の顔を長くした感じ
余談で申し訳ないけど、第二次世界大戦の話をするのが自分は好きで、神風とか回天の話をフランは興味深く聞いてくれた事があって、
時代が時代なら戦争中の敵味方も、こうしてお酒を飲みながら笑いあえたんだろうなあと号泣し始めると、
陽気に飲んでいたフランまで神妙になって二人で泣いたこともあった
それをアメリカ人の友達が爆笑して見てるってな感じで、よく飲んでたんだよ