学生時代に気になっていた「貧乏な後輩」。しかし時間が経ったことで、それが恋だとわかり…。

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結局、親父の一言でもう1日、俺の部屋で休むことになった。俺は看病を命令された。
その日、1日中後輩と話していた。中学の頃みんなに冷やかされたことや、
学生時代の思い出話、遊びにいったときの話、楽しいことも辛いことも、
思い出はいつも後輩と一緒だった。
俺が中2、後輩が中1の時からずっと一緒にいたのだから当然と言えば当然だが、
俺はそのことに気がつくと心の中が決まった。
その日も後輩をうちに泊め、1晩中話をしていた。
家に帰った方が休めたかもしれないが・・・ 次の日、俺は付き合っていた彼女に別れてくれるようにお願いしに行った。
ごねられたらどうしようかと内心思っていたが、あっさりとOKされた。
あとで友達に聞いた話だが、俺の他にも付き合っている人がいたらしい。
俺は急いで帰って後輩を呼び出した。
そして彼女と別れたことを言って俺と付き合って欲しいと告白した。
後輩は呆然としていたが、しばらくして泣きだした。
「私なんか駄目です。私なんか駄目です」と繰り返すばかりだった。
とにかく考えてもらうことにしてその日は送っていった。
家に帰り、親父達に彼女と別れたことと後輩に告白したことを報告すると2人とも喜んでいた。
しかし、「おまえが今までして来たことを考えると、○○ちゃんに振られてもちっともおかし
ないんだから覚悟しておけ!」と親父に言われた一言が心に深く刺さっていた。
次の日、後輩はいつもより1時間早く来た。うちは朝4時から仕事なのだが、
3時前にはもう来ていた。昨日の返事をしたいということだった。答えはNoだった。
理由を聞くと 小さい頃からお世話になっているところの息子に、
これ以上迷惑をかけられない。お付き合いなんて厚かましくてとんでもない。 
ということだった。 親父達が「今日は2人でゆっくり話し合え」と休みをもらったので
俺の部屋で話をすることにした。
俺は、今まで付き合っていた彼女のことが原因だと思っていた。
だからそのことをとにかく謝った。全てを後輩に話し、
このことが原因だったらそう言ってくれと頼んだ。
彼女とのことが原因だったら「身から出たサビ」と言うことなのです
んなりあきらめようと思っていた。
しかし、お世話になったとか何とかという無理やりな理由はやめて欲しかった。
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