山岳姫「正直、あんなメチャクチャなトレーニングをこなすとは思わなかった」
会長・俺ら「え?」
どうやら「10」と言う数字を「100」にしたりしていたらしい^q^
山岳姫「まあいいでしょ。ポカリとか湿布とか散々差し入れたし?ねっ」
他女子「ごめんねー(>人<:)」「いや皆すごいよ(^^)」「カッコいいよ!(^^ゞ」
会長・俺ら「ええ、もちろん。気にしておりませんよ(`・ω・´)」
山岳姫「それであなた達には最初は○○のルートを歩いてもらう
一応これが最終テストになるけど、山登というより散歩よ散歩
あのメニューこなせたなら余裕だと思う。皆の予定は(ry」
とトントン拍子で話が進み始めた。
多分この辺りで山岳部も俺らのことを認めてくれたんだと思う。
その散歩した場所というのが秋田・岩手・宮城のトコロ。
自然豊かな所だと紹介されていた。
名前はぼかすけど、未だに雑誌を見ると初心者向けで乗っている地域だし
分かる人には分かるのかもしれない。
とにかく、山ではあるけどマンガのような山登りをする場所ではない。
で、行くメンバーは会長・俺らの4人と山岳姫・誘拐された女子2名・山岳部女子8名と言う
すげーハーレムな状態で行くことになった。
で、行く日近くになり姫の提案で「作られた歩道あるくだけじゃあれだから」と、
ガチで山の中に入ることにした。雪が降っているわけでもないし、
当日も地元の人に野良犬に気をつけろみたいな事は言われたけど、そんなに危なそうな感じはなかった
最初は普通の作られた道を歩いていたけど、あるポイントで横にずれ山の中を進みだした
予定では二時間もすれば目的地につくでしょ―って感じで、
皆、ニコニコしながら話をしていた。
……男子勢は荷物持ちをさせられ、慣れてない俺らは喋ることもままならなかったが
てか山岳姫たちドンドン行くしマジで辛かったのを覚えている
山の中に入り他の登山客も見えなくなった頃。
一人の女子B子が躓いた。
ソイツはウチのメンバーの女子で口数も少ない控えめな子
すごい幼い顔と体型をしているんだけど身長170あって乳もでかい子だった
ちなみに芋焼酎を一気飲みできるオヤジ気質を持っている子でもあった
あれ、今考えるとタダのでb(ry
山岳姫「怪我はないね?」
怪我はないかそこはかっこよく山岳姫たちがチェック。怪我はない
B子「すみません、何かに躓いたみたいで」
他女子「うわー、なにこれ?」
B子が躓いた所を見ると40センチぐらいの楕円形の石が倒れていた。
ホタルの形をしていたといえばいいかな、そんな形。明らかに人工物
そこら辺がゴツゴツしていたのだが、似たような形の石が幾つも転がっていた
一番大きかったのは躓いた石だけだったけど。
山岳姫「火山岩?な訳ないしなー」
会長「あれ、これ持ち上げられるよ」
会長は呑気にその石を大分重そうだったけど、起き上がらせた。
皆、ギョッとした。
なんて言えばいいのかなー…、それは紛れもないお地蔵様だけど。
多分種みたいな形をした石を掘って作ったようなお地蔵様なんだけど、
凄く顔が怖いの。(-_-)な顔じゃなくて( ゚Ⅲ゚)みたいな。激怒しているような顔
それに地蔵様なんだけど腕が四本で両腕を組んで何かを叱りつけるようなお地蔵様だった
会長は「うわぁ……変なの持っちゃった」と嫌そうな顔をして
何人かの女子は「ウワァ・・・最悪・・・」と口々に言っていた
対して俺ら男子陣は「うわwなんだこれww」「コッチも似たような感じだw」と興奮
本当に体型は地蔵さまなのよ。
だけど、顔が犬みたいな地蔵からトンボ?みたいのとか、ほとんど壊れては居たけど
異様なお地蔵様としか言えない地蔵様だった
表情は皆激怒していた。
山岳姫「……ちょっと、いつまで騒いでいるのよ」
会長・俺ら「あハイ……」
山岳姫「山の神様だったらどうするの?罰が当たるわよ」
俺「そういうこと信じているんですか?w」
山岳姫「な!違うよ。ほら、皆もサッサと行くよ」
そう言ってドンドン山岳姫は皆を連れてその場を去って行った
ただそこら辺から妙にジメジメとし始めて、だんだんと自然に皆の口数が少なくなってきた
その時の俺の体調だけど
よく分からないけど意識が無くなり淡々と足を動かしている様な感じ?
意識しないと疲れすら忘れてしまうような感じに俺はなっていた。
後続を歩く俺らは「なんか変な感じしね?」「するする」「祟りじゃー」とか言って
先行する女子に「変なこと言わないでよ!」とか怒られ、シュンとなるのを繰り返してた
そんな中、どんどんB子の体調が悪くなって行ってた。
と言うより、なんか顔色が悪くなっているのはそうなんだけど、やけに辺りをキョロキョロしていた。
会長「B子さん、具合悪そうだけど大丈夫?」
山岳姫「えっ、あ本当だ。唇の色悪いよ」
B子「は、はい……平気です、けど……」
みんな「ん?」
B子「さっきからコッチ見ている人いる気がするんです」
皆慌てて周囲を見渡すが、木、木木岩、木木岩岩、木木木と言うような感じ。
見通しは悪くはなかったから人が居れば誰でも気がつくと思う。
山岳姫「あれじゃない、動物の視線じゃないかな?ww」
女子「お猿さん居るのかな」「狸がいいなー」「私は狐がいい」
山岳姫「クマ……じゃなければいいわ」
全員「(-_-;)う、うん……」
B子「それに躓いた所がズキズキし始めて。さっきまで平気だったのですが」
山岳姫「え本当?ちょっと見せてみて」
長ズボンを脱がなきゃいけないから、男子勢の会長・俺らはそっぽを向かされる。
その時会長が「あれ?」と何かを遠目に見ていた。
後ろでズボンを脱ぐ音が聞こえて、途端「キャー!」とB子と他女子の悲鳴が聞こえた。
ビックリして俺らは振り向く。すぐに女子たちに「な、何見ているのよ!」と怒鳴られ、
同時にB子を隠されたがハッキリとB子の足を見てしまった。
ふっくらとしていて可愛らしい足だったんだけど、
右足だけ腐りかけの豚肉みたいな色になってた。
もろに青い血管の筋が見えて、同時に血の気のない青白い肌。
ひと目で「これはただ事ではない」と感じた。
山岳姫だけは悲鳴を挙げずに「痛くない?ズキズキするだけ?」と何度も訪ねていて
B子は「は、はい」と答えていた。
多分やりとりは↓だと思う。
「感覚はある?」「あ、あります……」
「冷たかったりしびれは?」「な、ないです……」
「なにか異変はない?」「ズキズキするだけで」
「歩けるの……ね?」「う、動きはします……」
「休んだ方がいいかな?」「へ、あはい……」