漫画家に年齢なんて関係ない…
というのは一応事実だが、
暗黙のボーダーラインがあるのもまた事実だ。
ジャンルによってそのラインは異なるが
少年漫画なら大体25歳だと言われている。
25歳までにデビュー出来なければ、
その先も厳しいだろう…というわけだ。
これは割と一般的に知られていることだし、
俺も知っていた。
しかし、ここにくる時にはそのことを全く考えてはいなかった。
なぜなら俺は一応25歳までに
「佳作」を獲ることには成功していたわけだし、
そういった意味ではレールには乗っていたからだ。
しかし、今までの出版社との関わりを全て絶ち、ゼロからのスタート、
「初めて現れる男」となった俺は、新人としては年齢を重ね過ぎていたのだ。
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