怖いじゃないかwブリジット・バルドー感があるってことは、多分ワインディング用(パーマの練習用)で、沢山の人が触ってきたタイプだと思う。
カット用の方はもうちょいシュッとしてる顔だし、だいたい、ハゲるまで切られるからw
以上、現役美容師の戯言でした。
ウィッグさん皆美人よね。
オカルト好きの美容師さんイイ
施術中オカルト話めっちゃしたい
ホラー映画好きな人はまあまあいるけど
怪談好きな人っていない、つかそんな事きけないw
続きいくよ~
私はなんとなく冷静になっていった。
パニックになっていたがブリジットが遠のいたせいか、確かにマネキン置くのは変かなあ、しかも生首だしなあ。と急に人が変わったように思い始めた。
その後はいつも通りに過ごした。ブリジット探したりしなかったな。逆に何で私はあの時マネキンに惹かれたんだろう?と疑問に思った。
けれどそれも覆る。
カーテン開けた瞬間目に入ったのは、ブリジットだった。
ブリジットがベランダにいた。
何か、よく人形とかを捨てたら戻ってくるみたいな話あるじゃん、あれで戻ってくるなら玄関かなあみたいなイメージあったんだけどブリジットは何故かベランダにいた。
私は嬉しかった。ブリジットが帰ってきてくれた!そればかり考えてた。
不思議に思ったり何じゃこりゃとか思ってもしていいのにまったく気にしなかった。
私にはゲイの友達がいる。バカな奴だから名前をバカ太郎とする(ひどい話だけど分かりやすいからね)
あとコイツは酔っぱらうと「俺は童貞をドブに捨てた」とうわ言みたいに繰り返すが誰もその詳細は知らない。
そのバカ太郎から電話がきた。バ「明日の夜ドライブいこうぜ~」
何でいきなりドライブ?と思ったが、バカ太郎はたまに遊んだりすると「まだ帰りたくねえ!もっと遊ぼう」とか言うさみしがりやだったので、唐突に友達に会いたくなったのかな、とか、ドライブは嫌いじゃなかったこともあって、私はバカ太郎とドライブに行くことにした。
何故か集合は夕食後だった。この時点で怪しむべきだったのかもしれない。
次の日、バカ太郎は上機嫌に車を走らせた。何故か山に向かう車。
私「どこ行くん?」
バ「へっへっへ」
バカ太郎は怪しい笑顔を浮かべていた。この時点で何か言うべきだったんだけど、私はま~たバカなこと考えてるなあとか考えながら放っといてしまっていた。
段々と走っている車が少なくなってくる。
私たちは薄暗いトンネルの前にたどり着いた。
私「なにここ」
バ「ここは心霊スポットです!」
バカ太郎、ハイテンション。
私はあんまり心霊スポット自体は好きじゃない。怖いし。
でもバカ太郎はやる気満々だった。「トンネルの中で三回クラクション鳴らすと!幽霊が!!」とか喋っていた。それ違う心霊スポットだよね?とか思ったけどバカだからなあと思って放っといた。
しかもコイツは「もしもの時のために」と塩を買ってきたと言ったが、取り出したのは砂糖だった。バカ。
私「止めようぜ。普通に怖い」
バ「おめ~ここまで来て帰るんかい」
しばらく言い合いしてた覚えがあるが、結局中に入ることになった。
中はものすごく静かで、だんだんバカ太郎の口数も少なくなってくる。世話ない。
そんでトンネルの真ん中あたりでバカ太郎は車を止めた。バ「いかん。めっちゃ怖くなってきた」
私「お前めっちゃ頭悪いぞ」
バ「帰りたい」
バカ太郎と私はクラクションを鳴らすなんてことは出来なくて、でも何となく「いやいやめっちゃ真っ暗じゃん」「これは何の事件もなくても心霊スポットになるわ」とかくだらない話をしていた。
そんで「やっぱ帰ろうよ」と話がまとまった途端、
車の上に気配を感じた。
バカ太郎も感じたみたいで、私達はゆっくり目を合わせたけど、何も喋れなかった。
そんで、1分くらい経ったあたりで私が「車出せ」とか喋ろうとしたタイミングだったかな。バァン!!!
と、車の天井を誰かが叩いた。
私達は二人揃って間抜けな悲鳴を上げた。
私は狂ったように「車!車出せ!!」と叫んだけど、バカ太郎は震えるばかりで動けないみたいだった。
私「バカ太郎!ヤバイから!!出るぞ!!」
後部座席からバカ太郎の肩をガタガタ揺さぶると、奴はなんとか車を走らせ始めた。
でもまたバァン!!!
と車の天井が叩かれた。
よく分からないが、「何か」は追いかけて来ているようだった。
私は天井を見れないまま俯いて運転席にしがみついていたし、バカ太郎は「ごめんなさい!ごめんなさい!!」とか叫んでいた。それでも何とかトンネルからは脱出出来た。
私達はその後もパニックで、あのトンネルから離れた後もガタガタ震えていた。
二人だけになるのが怖くて、とにかく人のいるところに行こう!となり、24時間やってるスーパーのベンチに座ってから、やっとマトモに話し始めた。
バ「さっきのは何だよ」
私「私が分かるわけないだろ」
みたいな話を何回か繰り返して、当たり前だけと結局結論は出ず、でも何となく落ち着きは取り戻し始めた。