介護の仕事をしていた俺が精神崩壊した→その後・・・

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213 :名無しさん@おーぷん :2016/04/06(水)21:58:42 ID:52c
悩み続けたまま、年が明け……2016年1月
リーダー「>>1くん」
女神先輩「……」
俺「?」
リーダー「ちょっと話があるんだけどさ……」

214 :名無しさん@おーぷん :2016/04/06(水)22:05:28 ID:52c
リーダー「>>1くんさ。昔と違うよね」
俺「……?」
リーダー「昔はさ、何でもズバズバ言ってたのに、今は凄いおとなしいでしょ?皆の言うこと黙って聞いてさ」
>>1「……はい」
リーダー「>>1くんのことだから違うとは思うんだけど……私はね、もしかしたら君がいつかジオンに戻るから、こっちのことはどうでもいいのかな……って思っちゃうんだ」
俺「!!」
俺「それは……違います」
そこで、素直に全て話した
受け入れて貰った俺が、どこまで口出していいか、少し悩んでいること
ジオンに戻りたいという気持ちも確かにあるが、このまま連邦でリーダーを支えていきたい、とも思っているということ
リーダー「そっか……」

215 :名無しさん@おーぷん :2016/04/06(水)22:09:33 ID:52c
リーダー「本当はね、>>1くんにはここに残って欲しいって思ってる。ここを変えて行くためにもね」
俺「リーダー……」
女神先輩「でも、>>1くんは自分の気持ちを尊重してね」
リーダー「そう。どっちを選んでもいいし、向こうに戻るなら応援するけどね」
俺「…………」
そして、丁度その頃
施設長「巨乳ちゃんが、なんだか限界みたいなのよね……>>1くんもいなくなって、かなり辛いって」
俺「マジですか……」

216 :名無しさん@おーぷん :2016/04/06(水)22:14:26 ID:52c
思考がグルグルする。
連邦に残り、恩師であるリーダーや女神先輩のために頑張っていくか
ジオンに戻り、同期の巨乳や他の職員達の力になるか
簡単には決められなかった
連邦に残ったとして。
やりがいのある仕事をしながら、恩師の力になる。けど、ジオンを裏切ってしまうことになる。
ジオンに戻るとして。
今みたいに、やりがいを感じられるかは不安だろう。悪魔さんがいるかぎり。けど、自分達で立ち上げたジオンが大変な時に、それを無視できるのか?
だけど、戻ればリーダーや女神先輩の想いを。俺を受け入れてくれた連邦職員達の気持ちを裏切ってしまうことになる

217 :名無しさん@おーぷん :2016/04/06(水)23:13:27 ID:uSx
ついこの間のことなのか
辛いなぁ……

218 :名無しさん@おーぷん :2016/04/06(水)23:36:16 ID:52c
嫁に相談しながらも、悩み続けた。
そんな時、前に書いた引越しの話を嫁がする。
「そっちに行けば、きっと>>1も前より余裕がでるはずだから。今までありがとうね。これからは、もっと楽して」
と言ってくれた。
引越しの準備をしながら、また考える
「今までは行き帰りで目いっぱいになってたけど、それなら……」
きっと、どっちを選んでも俺は後悔するだろう。
なら……

219 :名無しさん@おーぷん :2016/04/06(水)23:42:58 ID:52c
1月末
俺「リーダー」
リーダー「?」
俺「俺、決めました」
リーダー「……うん」
俺「リーダーには、凄くお世話になりました。でも……」
俺「ジオンに戻ります。自分達で立ち上げたジオンで、今度は俺が上に立って、リーダーみたいにみんなを引っ張っていけるような人間になりたいんです。もう、昔みたいな子供じゃいられないんで……」
リーダー「わかった」
それから施設長に話し、速攻で異動となった
施設長「巨乳ちゃんをしっかり支えてあげてね」
俺「はい!」
2月から、ジオングループに戻る。
不安はもちろんあったが、連邦約半年お世話になって学んだこの気持ちを、生かしていこうと決意した

220 :名無しさん@おーぷん :2016/04/06(水)23:53:05 ID:52c
……本当のことを言うと、ちょっとした出世欲もある。
先輩職員が多い連邦よりも、自分より職歴が長い人間が2人しかいないジオンの方が、高い地位につけると思った。
俺ももう、生活するにあたって自分1人の責任じゃない。この仕事で家族を養っていくには、一介の職員のままじゃダメなんだ。
連邦とジオンで悩んだ時、選べたのはこの理由があってこそだ
結局は金なんだな……反省してます

221 :名無しさん@おーぷん :2016/04/06(水)23:56:37 ID:MFF
いや、反省することはないよ
義理や情も大事だけど、今の>>1には守るものがあるわけだし

222 :名無しさん@おーぷん :2016/04/06(水)23:59:03 ID:52c
>>221
ありがとう
選んだからには、仕事きっちり頑張る!

223 :名無しさん@おーぷん :2016/04/07(木)00:02:23 ID:1Y6
ジオンに戻る。
まず、巨乳の夜勤がなくなった。最初は施設長が
「とりあえず巨乳ちゃんと2人夜勤してみる?>>1くんもいきなりは大変だろうし、巨乳ちゃんもそれなら楽だろうし」
と言っていたのだが、そんなことが出来るような余裕はなかったようだ。人数的に。
巨乳の代わりに俺が夜勤に入ることになった。
「大丈夫?いきなり夜勤で」
と声をかけてくれる人もいたが、弱音を吐く前にやるしかない

224 :名無しさん@おーぷん :2016/04/07(木)00:06:20 ID:1Y6
戻ったジオンは、俺がいた時より凄まじいことになっていた。
まず、どう見ても日勤帯の勤務内容に無理がある。
人が少ないのに、やることが多すぎるのだ。なんとか回しても、これでは利用者さんに目を向けてられない
夜勤帯も、連邦に比べたら大変だったが、そんなの元々慣れっ子だ。
相変わらず悪魔さんは苦手だったが、そんなこと言ってたら前と同じ繰り返しだったし、自分の意識を変えていくしかない。

225 :名無しさん@おーぷん :2016/04/07(木)00:12:58 ID:1Y6
とりあえず、日勤帯については一ヶ月様子をみようと思った。
どう見ても働いてるスタッフは大変そうだが、まず様子を見て、みんなの意見を聞きながら改善していこう。
そんな考えで、2月を終える。
そして、3月。追い詰められたスタッフに更に追い討ちをかける事件が起こる

226 :名無しさん@おーぷん :2016/04/07(木)00:21:47 ID:1Y6
この話は!フィクションです!
夜勤者の1人(俺と入れ替わりでジオンに来た子。俺がジオンに戻っても、本人の意思でここに残った)が、朝の薬などを利用者に飲ませていなかったというとんでもない事件が発覚する。
(眠前薬や朝食時の薬は夜勤者しか飲ませる人間がいない。他の勤務帯の勤務時間外)
発覚は、日勤者が昼の薬がないことで誤って捨ててしまったのかとゴミ箱の中を漁っていたからだった
(夜勤者は翌日の薬をセットする)
そういうわけで発覚後、すぐさま施設長他偉い人数人でその子と面談。
そして丁度業務内容の見直しする話をしようかと俺が考えた日、その子とジオングループスタッフ全員での緊急ミーティングが行われた

227 :名無しさん@おーぷん :2016/04/09(土)22:31:02 ID:BCY
当事者を交えてのミーティング。
緊張したが、まず本人がどういう心境でやったか皆の前で言わせたかったのだろう。
しかし、本人の口からはハッキリした言葉は出ない。
正直、反省の様子も全くなさそうだった。これは他全スタッフも同じ感想だったようで、本人のみ帰してから残った俺達でミーティングは続いた

228 :名無しさん@おーぷん :2016/04/09(土)22:39:57 ID:BCY
議題はシンプルながら
「あの子をこのジオングループに残すか」
といったものだった。
しかし、全員一致で、もう信用出来ないから一緒に仕事は出来ない……という見解。それで話が終われば簡単なのだが……
管理者「でも、ここであの子を抜かすとなると……人数的にかなり厳しいことになるよね」
と、いうこと。
ただでさえギリギリの状態の中でやってきたのに、これは……
ちなみにその子を抜かした我がジオングループスタッフの人数は
俺を入れて7人。
同じグループホームのスタッフさんがいたらちょっと比べて見てほしい。ちなみにこのうちの1人は新人さんだ
他の施設の人数はよく知らないので、世の中の介護施設の人数に比べたら少なくない数字かもしれないが……
話は難航した。
皆答えは出ているのだが、人数的な問題を考えると自分も辛いし、仲間も同じ心境だと考えるとそう簡単には決断はできない