>>1に”予防”のためにって書いてたな
ってことは、なったらもう手遅れなんだろうな
ちくしょう
そう言われた時、聞くんじゃなかったと後悔した
と同時に、さっきまで微塵もなかったどうにかしてやんなきゃって気持ちができた
どうにもなんなきゃ逃げればいい
どうにかなるんなら助けてあげたいって思った
その日は一旦帰って友達に連絡した
その友達の親父さんは小学校なんかを定期的に回ってカウンセラーをしてる人で
電話で事情を説明したら快く話を聞いてくれた
親父さんは、解離性障害の離人症、強迫性障害、とか色々難しい病名を教えてくれて
できるだけ早く病院にいくように、と助言してくれた
それから私はもう一つのバイトを辞め
元彼と同じバイト一本に絞り働く時間を増やした
なるべく目の届く場所にいたかった
元彼の風邪はすぐ治りバイトにもすぐ復帰した
病院の話は流石に言えなかった
あなたは病気だから、病院に行きなさいって私には言えなかった
今思うと引きずってでも連れていくべきだったんだろうけど
病院の事を言い出せないまま
いつもと変わらない生活が始まった
元彼は1に従順なんだから病院行けくらい言うのは簡単だと思うけど
>>86
簡単だよ
でもそれって何の解決にもなってないんじゃないかと当時は思った
私に言われて行くんじゃなくて
自分で何かがおかしいと少しでもいいから気づいてほしかった
私は彼女の代わりにはなりたくなかった
上にも書いたけど、言いなりでもいいからあの時に病院に行かせるべきだったと今は思う
私は自分の勝手な意地で、自分で気づいてほしいと思ってたんだと思う
ほんのちょっと変わったのは
私の元彼に対する態度だけ
病み上がりで復帰してきた日
いつもと同じように私を送ろうとした元彼に
そんな事しなくていい、早く帰って寝てろと言って一人で帰った
私を介して、割と話すようになったバイト仲間に連絡先を交換しようと言われた時
その場で携帯に入れずにメモしようとした元彼に
携帯に入れれば?その方が便利だよと言ってメモリを増やした
バイトの飲み会に参加した時、私は急用ができたと言って途中で抜けた
一緒に帰ろうとする元彼に
なんで?最後までいていいよと言って一人で帰った
病院に連れていく事ができなかった私は
元彼の当たり前は世間の当たり前では無いという事に気づいてほしくて
彼女の言っていた事は当たり前では無いという事に気づいてほしくて
彼女の言葉を拒否するような行動ばかりをとった
カップル板のドライ/ウェットスレをROMしてみるといいよ
タイプに限らず悩んでいる人は沢山いるぜ
ドライかウェットで分けるならドライなのかもしれない
ひどいウェットの人は理解できないな
要は依存できりゃ誰だっていいんだろ?とか思ってしまう
元彼に、私だけじゃなくもっと色んな話を聞いてほしかった
色んな考え方もあるんだ、それっておかしい事じゃないんだって事を分かってほしかった
だからバイト仲間も巻き込んで、みんなで話したり遊んだりする時間を増やした
数ヶ月、そんな生活を続けてたある日、元彼が言った
俺は病気なのかもしれない、と
なんで?って聞くと
今まで当たり前だと思ってた事が崩れかけてる
今まで当たり前だと思ってやってた事の意味が分からなくなってきた、と
そこで私は初めて言った
病院行ってみる?と
元彼はすぐにうんと頷いた
読んでたら結局は1の言いなりじゃないかて心配した
>>92
そうなるのが本当に嫌だったし恐かった
自分が彼女のようになったみたいな気がして
元彼が自分でおかしいのかもって言った日
風呂で一人で泣いたわ
元彼は病院へ一人で行った
自分の意思で病院に行ったって事を自覚してほしくて
私は一度も付いていかなかった
病院に行って塞ぎこんで帰ってきた事もあったし
いつもと違う明るい顔で帰ってきた事もあった
私は自分から診察の内容については一切聞かなかった
元彼がたまにする病院での話を聞くだけだった
病院に行きだしてしばらくしてから一緒に住むようになって
田舎のおばーちゃんの所にも遊びにいったりして
ちょっとずつだけど、我侭とかも言うようになって
言葉を選んで話すような仕草も無くなって
本当にちょっとすつだけど本当の元彼に戻りつつあった
とはいえ私は本当の元彼なんて知らないんだけども
それでも自分の思いを私に伝えてくれるって事だけで十分嬉しかったし
帰ってきて、あー疲れたーって言ってくれるだけで嬉しかった
病院には変わらず通ってた
落ち込んで帰ってくる事はもう無かった
それからまた数ヵ月後、元彼は今度は解離性健忘という病気になった
きっかけは引越しだった
私の家に元彼が住むようになって
元彼の私物も増えてきて手狭になったので引っ越す事になった
一緒に荷物を整理してたら
元彼が彼女と一緒に写ってる写真が出てきた
その写真、私は何度か見た事あったし
その写真に写ってる人が彼女なんだと把握はしていた
元彼は一緒に住む時に家にあった荷物の大半を処分したので
どこかに紛れ込んでた写真だと思う
その写真を見て元彼は、俺と一緒に写ってる人、誰?と私に聞いてきた
私は、さあ?誰だろうね、と答えてその写真をしまいこんだ
次の日、元彼が出かけている間に病院に電話した
元彼の担当医さんに事情を説明すると
次回診断に来た時に様子をみてみる、と言われた
そうして診断されたのが解離性健忘という病気だった
病名は元彼から聞いた
元彼は、ある期間の自分の記憶が無いという事に気づいてた
彼女と付き合ってた約三年間の事
思い出そうとすると頭がぼんやりして
その時自分がどこにいたのか、どこで働いてたのか、どうやって生きていたのか
全く思い出せないらしい
今でも、その期間の記憶は彼の中からすっぽり抜け落ちてる
「今でも」
…ふむふむ
上でも書いてた人がいたけど
お察しの通り、元彼は今の旦那だ
一緒に住むようになって、元彼が解離性健忘という病気になって
引っ越してからすぐにプロポーズされた
元彼が旦那になって、しばらくして旦那のおばーちゃんの田舎に引っ越して
今はばーちゃんと旦那と息子の四人で暮らしてる
昨日抜けたのはばーちゃんに晩酌に誘われたから
旦那は会社の慰安旅行に行ってる
あえて元彼という表記を使ったのは
今の旦那は元彼だった時と別人のようだからだ