スコップで自分の首を切り落とそうなども考えたがそんな事できるわけも無く
許されるはずもない、安達さんの許しを待っていた
そんなある日、ふと安達本人に頼むよりもっと効率的な方法を思い出す。
そうだ。安達さんを俺に紹介してくれた金田さんに頼んでみよう
あの人は金使いはおかしいが、面倒見だけはすごく良くしてくれるし
俺は鞄に入れていたメモ帳を取り出し、金田さんの番号を何回も読んで暗記した
電話できるチャンスを待つだけだ
それは以外にも早く来た
特に歓迎会とかではないのだが作業中、一応県の視察とかが来るのだが、
その対応でゲートを池谷と同時に出て行くのを確認したからだ
あとは見張りの連中だが、実際こいつらは逃亡とか大きな事をしないとめったに近づいてくることは無い。
しかも県の視察がいる手前、あまり大げさな行動はできないのだ
俺は急いで事務所に金田さんに震える手で電話した
携帯番号は変わってなかった。
「すぐに助けてくれないか?安達さんになんとか言ってくれ」と頼んだ
正直駄目元だったが・・・
3日後、池谷が俺のところに来て
「お前終ったから。明日夜に駅まで送るから金と荷物と、布団、貸し出し品全部清算して」と言われた。
少し期待していたものの、ここまであっさり決まるとは思わず
その場で嬉しさのあまり号泣した
結局、次の日に全て清算し終わり、
俺はその月の給料6万を持って帰った。
終わり