親に怒られたことは何度もある。
大人が怖いということは知っていた・・つもりだった。
自分よりでかい人間が低い声で怒鳴るとすくみあがるほどの恐怖を感じること。
いくら柔道をやっていたとはいえ、しょせん大人と子供では筋力の差が強すぎて
髪をつかまれひねりあげられただけで強いと思い込んでた本田がいとも簡単に動けなくされてたこと。
俺はもう足が震えて膝が笑い逃げることすらできなかった。
草食動物は肉食動物ににらまれたら動けなくなるらしいが身をもって体感した。
恐怖の中・・体は動かない・・・
オヤジ「てめええ!たかしいいい!
なんだこいつらはあああ!」
坂倉「・・・ご・・ごめん・・・ごめんなさい!
ごめんなさい!ごめんなさい!」
もう俺たちの戦意は喪失していた・・・
作戦は失敗に終わったのだ・・・
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