流れで件の写真も確認したが、
顔ははっきり写ってないけれど、それは確かに
俺が女を部屋に連れ込もうとしているように見えた。
彼女の話では俺の出張中に俺の部屋を掃除しに来た時、
同じアパートに住む大学生♂が
「俺は貴方の味方ですから」と言って、
封筒を押しつけてきたそうだ。
一通り話が済むと、彼女に同伴してきてた
彼女親友が俺の話の真偽についていちゃもんをつけてきたが
証拠は腐るほどあったので、すぐに黙らせてやった。
それから俺は彼女にさびしい思いをさせていたことを謝り、
彼女は話も聞かず姿を消したことを謝った。
そして、よりを戻すの戻さないのという話になった。
会う前は戻すつもりだったけどいざ彼女の顔を見てみると
なんか妙にすっきりした気分だったし、
濡れ衣は晴らせたからもういいやって感じだったので
薄情だけど、それをそのまま彼女に伝えた。
彼女は泣いて縋ってきたけど
俺の気持ちに既に整理がついてしまってるせいで、
消化試合って感じだった。 彼女親友がしつこく
俺を悪者として煽ってきてたのが、
ああこいつが黒幕だったのかなと思えてなんか笑えた。
色々としてくれた友男にだけは本当に申し訳なかったけど、
友男は俺を見て何か思うところがあったのか一切口を挟まなかった。
大学生♂については正直むかついてたけど、
未成年だし何がどうこうできるわけじゃないし
周りにかける迷惑を考えると、
どうにもできないので忘れるつもりだったけど
写真の事について軽く問いただした時に、
終始ニヤついてたのが癇に障ったので冷静な振りをして
「おこぼれにありつけなくて残念だったね。負け犬君」
と言ってやった。
続きは次のページでご覧ください!!