そして泣きながらずっと俺にしがみついていた。
気がついたら朝になっていた。
学校に行かなきゃいけない時間だったけど、
行こうという気にはなれなかったからそのまま休んだ。
彼女は親に電話してこっぴどく怒られていた。
少し落ち着いたところで、
ゆっくり彼女に何があったのかを尋ねた
「ご・・・めんね。初めてを○○君(俺の名前)にやれなくて。」
服がボロボロになってて、
ガタガタと震える姿・・・
暴行されたってわかった・・・
俺は怒りがこみ上げてきて、
そして彼女が愛おしくなって泣いた。
彼女もまた泣いた。
その後、俺はずっと彼女を抱き続けた。
「ありがとう、○○君の力が効いたよ。」
俺は送っていこうとしたけど、拒否された。
「勉強してね」と悲しげに必死に作った
笑顔で帰ろうとした彼女。
でも彼女は外に出てた途端、
家の前のいた通行人の男性を見てビクッと
して動きがおかしいのがわかった。
結局俺が家まで送っていった。
彼女の家に着くと、
彼女の父親が俺を怒鳴り付けてきた。
父親の娘に対する気持ちが伝わってきて、
彼女を守ってくれそうだと思った俺は
父親の説教を聞いている間も心は落ち着いていた。
「じゃあまた。」
少々長くなった説教を聞いて帰るとき、
彼女はこう言って笑顔で手を振ってくれた。
翌日、俺が受け取ったのは・・・
次の日、いつもは始業時間ギリギリに行く俺が、
少し早く学校に行った。
彼女の顔を少しでも早く見たかったから。
HRが始まっても彼女は来ない。
あんなことがあったのだから休んでもしょうがないか・・・
HRの終わりに、
俺は担任の先生に呼び出されて、
こう言われた。
「・・・お前、×とつきあってたよな?」
ただ、その一言。
・・・ああ。その事か・・・。
少し、考えが小さかったのかもしれない。
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