53: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/01/01(水) 22:23:10.335 ID:PgRAOU7i0
真夜中――
ピリリリリ…
男「なんだ、こんな夜更けに」
同業者『緊急事態だ』
男「どうしたっていうんだ」
同業者『≪組織≫の裏切り者が判明した』
男「……誰だ?」
同業者『お前の上役だ』
男「なんだと……!」
55: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/01/01(水) 22:26:40.843 ID:PgRAOU7i0
同業者『ちなみに、上役はすでに始末された』
男「ずいぶん耳が早いな」
同業者『そりゃあ、やったのは俺だからな……』
男「……そうか」
同業者『そして……お前も≪組織≫の標的(ターゲット)になった』
男「!」
男「なぜだ!? 俺は一度たりとも、≪組織≫に背いたことは――」
男(……待てよ! もしかすると、この前殺したあの巨漢……)
男(たとえば≪組織≫ボスや幹部の『護衛』とか『直属兵』だったんじゃ)
男(だとしたら……あの強さも、死体の始末を消し屋に任せられなかったのも分かる)
男(上役は、俺を使って上層部の戦力を少しずつ削ぐつもりだったんだろう)
男(命令に従っただけとはいえ、俺が≪組織≫のブラックリストに載るのも当然だ)
56: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/01/01(水) 22:27:51.006 ID:KjJ7qJwUd
見てる
57: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/01/01(水) 22:29:43.465 ID:PgRAOU7i0
男(上役が何かを企んでるのは分かってた……)
男(だが、俺は“自分の仕事をこなせばいい”と、なんの対策もしなかった)
男(これも命じられるまま何も考えず殺しをやってきたツケ、か)
男「知らせてくれてありがとう。お前だって危ないだろうに」
同業者『お前にゃ借りがあるからな……』
男「で、俺を殺しに来るのもお前なのか?」
同業者『いや、違う。≪組織≫もお前より明らかに劣る奴をぶつけるほどバカじゃねえ』
同業者『差し向けられるのは……≪組織≫最強の殺し屋だそうだ。それ以上は分かんねえ』
男「そうか……。だが、少しホッとしたよ」
58: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/01/01(水) 22:31:12.280 ID:qBqKRwn4p
なかなか面白い
続きは次のページからご覧ください!!