893の事務所での拷問がヤバすぎる・・・

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「お前、アイツの仲間か?」

俺は大袈裟に首を横に振った。

床に頭がゴンゴン叩きつけられたけど、そんなのに構ってる場合じゃなかった。

「ここお前の部屋だろ、仲間じゃないなら何なんだ?」

説明しようにも口にガムテープがグルグル張られててモガモガ言うことしか出来なかった。

まあ向こうも俺の存在は謎だったらしい。

「取りあえず場所変えるぞ」ってさっきの甲高い声の男が周りの男に指示した。

 

真っ黒い窓のないバンみたいなのに乗せられて、タオルかなんかで目隠しされた。

時間間隔とか良く分からん。

一時間くらいは走ってたと思う。

バンを降りて、歩かされて、タオル取られたら目の前に全裸のゴリラがいた。

コンクリートの床に寝転がされたゴリラはうーうー唸ってた。

たまにごほごほ咳き込んでたんだが、意識は混濁してたんだと思う。

鼻の位置と頬の位置が同じに見えるくらい顔がパンパンに腫れてた。

体中が青とか黒とか様々な色の斑点が出来てた。

多分殴られすぎて、色々なところが内出血してるんだと思う。

こっちには気付いてないみたいだった。

 

俺はガムテープを一気に剥がされ、さっきの男にまた耳障りな声で質問された。

「おい、お前コイツとどういう関係なんだ?」

多分、ここの答えを間違ったら俺もゴリラみたいになるってことは良く分かった。

俺はゴリラとパチ屋で知り合って、その縁から俺の家に居座られたことを説明した。

甲高い声の男はあまり聞いてないように見えた。

「本当か? 助かりたいからって嘘ついてねえか?」

俺は全力で否定した。

「確かにスロ仲間でメシ食いにいくくらいの仲の良さではあったが金を盗んだりはしてない」ってことを強調した。

だがこれが裏目に出た。

 

「なんでお前、コイツが金パクったって知ってるんだ?」

自分が墓穴を掘ったことを理解して

俺は黙ってしまった。

数日も一緒にいるんだからソイツが何をして

どんなヤツに追われているかぐらいは知っていてもおかしくないだろ?

だけど俺はビラ刷りの会社の社員だったからもっと細かい内情を知っていた。

それの罪悪感から黙ってしまった

 

甲高い声の男
「まあいいや、おい」

甲高い声の男は近くにいた男たちに声を掛けて、何やら準備し始めた。

そいつらはゴロゴロ何かを転がして、ゴリラの近くにそれを置いた。

ドラム缶だ。

「まさかこいつらゴリラをコンクリート詰めにでもするのか」とか俺はお気楽なことを考えていた。

コンクリート詰めで済むのなら良かったんだよ、ホントに。

男たちはゴリラをドラム缶に四人がかりで入れていた。

ゴリラは全く抵抗をしないで、すんなりドラム缶に入れられてた。

アイツがやったことはうーうー唸るだけだった。

甲高い声の男
「いいこと教えてやるよ、お前らが捕まったのはコイツのせいだ。

デリ頼んだんだよ。笑えるだろ?

自分から俺たちに場所を知らせてくれたんだわ」

俺はゴリラの厚かましさに呆れると同時に、無用心さに腹が立った。

「逃げている最中に何てことしやがるんだ」と。

甲高い声の男
「あんな端金はもういい。

コイツには落とし前をつけてもらう。

俺たちをおちょくりやがったってことが大問題なんだ。

俺たちはなめられたら終わりなんだよ。

なあ、おい。お前がどこの誰かなんてことはどうでもいいんだ。

コイツと一緒に俺たちをコケにしたのかどうか、それがききてえんだよ。

お前がウチの事務所から金をパクってないってどうやって証明するんだ?

これからお前はコイツとしばらくいてもらう。

その後にもう一度だけ質問する。いいか?

どれくらい掛かるかわからねえけど、しっかり考えろよ?

まあ個人的には同情するぜ」

 

甲高い声の男は一気にそうまくし立てると、傍らの男に声を掛けてそこから出て行った。

俺はこれから始まることへの不安から、震えちまった。

もう心の底からブルっちまった。

無理矢理椅子に座らされて、例のビニールヒモでグルグル巻きにされた。

そのまま二人の男に椅子ごと抱え上げられて、ゴリラが入っているドラム缶の前に置かれた。

ゴリラの顔の前から50センチくらいしか離れていなかった。

こんな不幸なお見合いはないだろ?

 

ゴリラはうーうー唸ってた。

俺も抵抗する気は起きなかった。

ただ早く開放されることだけを祈ってたよ。

五人の男たちが俺たちの周りで作業をしてた。

いかにもな風貌の男たちは嫌々動いているように見えたのは気のせいじゃないと思う。

ドラム缶の中に太いホースが突っ込まれた。

そうだな、ちょうどコーラの500mlの缶ぐらいの太さだと思う。

間抜けにも俺は「ああやっぱりコンクリートか」ってビビッてた。

 

そのホースは変な容器に繋がってた。

服とか小物を入れるでっかいプラスチック製の容器あるだろ?

あんな感じの容器が頭についてる俺たちの身長くらいの足の長いキャスターに繋がってたんだわ。

おい何だよ、何すんだよ、ってつま先からつむじまでブルってた。

作業が終わったのか、最終チェックみたいなことをした男たちは俺に目線を向けた。

そして意外なことを言った。

 

「おい、きつかったら目を閉じてろよ。頑張れ」

一体何が始まるのか、何でそんなお優しい言葉をかけるのか分からなかった。

ドラム缶のゴリラ。

その目の前にいる俺。

「じゃあ俺たち行くわ、頑張れよ」と言って男たちはそのキャスターに付いていたレバーを引いてそそくさと出て行った。

ここがどこなのか、あの容器が何なのかを知らなかった俺たちだけになった。

 

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