根暗ニートの俺がDQNのおかげで生まれ変わった!→その後・・・

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21: :2012/11/20(火) 16:43:58.92 ID:

雅治が話しかけてくれるようになってから、バスケ部の練習も楽しくなった。
俺は相変わらず下手だったけど、楽しくて仕方なかった。
もちろん、楽しいなんて感情を表に出すほどの雰囲気を持ち合わせていないので、相変わらず無表情の無口な学校生活だった。2年生の半ばには、修学旅行があった。
雅治と清原は、俺を修学旅行の班にも入れてくれた。修学旅行は東京だった。
ディズニーランドでは、二人に連れられて割り込みしまくりで待ち時間なんて無かったし、日程がかぶっていた他校の生徒と喧嘩になったり。
自由行動では、二人は学ランを脱いで私服に着替えて行動していたり、煙草を吸っている所を警察に捕まって先生に怒られたり、そのせいで自由行動の計画の半分もこなせなかったり。でも、なんだか自分までアウトローの仲間入りしたようで嬉しくてしかたなかった。
修学旅行の写真も買った。
家に帰って母親に写真を見せた。俺が雅治と清原の二人に挟まれている写真だ。
母は「捕まった宇宙人みたいね」と言っていた。
泣いていたような気がした。

23: :2012/11/20(火) 16:53:11.68 ID:

修学旅行も終わり、俺は3年生になった。
クラス替えのとき、俺はかなり落ち込んでいたと思う。
でも、また二人と同じクラスになれた。
生まれて初めて、クラス替えで一喜一憂できた。バスケ部は最後の大会にむけて、猛練習だった。
清原もラグビーの練習が大変そうだった。そして夏。最後の大会が始まった。
雅治率いる俺のチームは、雅治を中心にそこそこの結果を出してきた。
地区予選は敵なしのレベルだった。母は「今日から最後の大会だね。見に行こうか?」と言ってくれたが、
俺は「いい。今日は負けないから、俺が出れるとしたら最後の試合だろうし、その時見にきてよ」
と言うと、母はわかったと言ってた。そして最後の大会、結果はまさかの予選負け。
敗因は3年になってスタメンになった同級生の暴走だろう。
みんなベンチで落ち込んでいた。僕はボーッとしていた。
暴走した同級生がはしゃいでいる。それに雅治がキレた。
「落ちこんでるやつもいるんだ!はしゃぐなら外ではしゃげ!」
そう言っていた雅治の目は、潤んでいたようにも見えた。僕はトイレにはいった。
そこで、中学生になって初めて泣いた。

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