626 :名も無き被検体774号+ :2012/08/08(水) 22:47:08.41 ID:p/vEXlSh0
「私、これまでに、八人殺したじゃないですか。
そのことを後悔してはいるんです。
今思うと、あの人たちが具体的に
どんな悪さをしたのか私は知らないし、
仮に悪い人たちだったとしても、
私個人は全く恨みもなかったんです。
なんであんなことしちゃったんでしょう?
あの中にくもりぞらさんがいたとしても、
当時の私だったら殺しちゃったと思います。
そう考えると、やっぱりとんでもないことを
やらかしちゃったんでしょうね、私は。
……でもですね、九人目でやめて以降、
私の身に起きた一連の出来事については、
ひそかに、気に入ってさえいるんです。
それと引き換えにこれから起こる、
さみしい事態も考慮した上で、ですよ」
627 :名も無き被検体774号+ :2012/08/08(水) 22:54:26.33 ID:p/vEXlSh0
「そのことについてなんだが――」
僕は以前思いついた仮説を青空に話します
「なるほど」と青空は言います
「確かに私も、疑問には思ってたんですよ。
そもそもどうして、標的に関する情報が
自動的に頭に浮かんでくるのか」
「他にどうとでも利用できそうなその能力を、
標的の殺害だけに注ぎ込もうとしてしまうのか」
「そうそう。今考えると、妙ですよね」
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