656 :名も無き被検体774号+ :2012/08/09(木) 10:51:44.02 ID:GGIh9Ptr0
「ひまわりは達成したので、次にいきましょう」
「全部回る気なのか?」と僕は訊きます
「そうです。ゆっくり回るものを、
ひとつずつ、ゆっくり回りましょう」
それは確かに、理想的な過ごし方でした
「お前はそれでいいのか?」と僕はたずねます
「それがいいんですよ。好きなものばかり見て、
くもりぞらさんは生に執着しちゃえばいいんです。
死ぬのいやだーって私に泣き付けばいいんです」
「なるほどな」
658 :名も無き被検体774号+ :2012/08/09(木) 11:00:23.60 ID:GGIh9Ptr0
からかうように、青空が軽く体当たりしてきます
「何だか、くもりぞらさんらしくないですね。
決定権は、いつでもあなたにあるんですよ?
したいと思ったことをすればいいじゃないですか」
「いや。もう俺も、あのうさんくさい力は失ったんだ。
もう青空を操ることはできない。良かったな」
「そんなこと問題になりませんよ、私、
あなたの言いなりになるの、癖になっちゃってますから」
「そうか」僕は納得します、「まわれ」
青空はその場でくるくる回りはじめます
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