150 :名も無き被検体774号+ :2012/07/25(水) 23:19:11.23 ID:5B7gcMQa0
「しかし、明るい場所で育てる必要はある。
変な表現だが、『明るい日陰』におくといい」
「……あの、私、もうすぐ死ぬんですよ?
あなたが殺さなくても、別の誰かが殺しますし」
「高温多湿を好むから、暖かい場所に置いて、
一日一回は霧吹きで葉に水をかけてやれ。
水も、やりすぎない程度にたっぷりな」
「育てませんってば」
「ついでに言うと、高価な植物だ。
あの手のウイスキーが十本くらい買える」
「ええっ」標的の体がこわばります
頭の中は酒瓶でいっぱいなのでしょう
152 :名も無き被検体774号+ :2012/07/25(水) 23:29:49.73 ID:5B7gcMQa0
「枯らしてしまったときは、お前の体を乗っ取って、
クラスメイトに『友達になってください』って言って回る」
「そういうのはほんとにやめてください。
アグラ……ムドゥ……なんでしたっけ?」
「カーティシーでいい。覚えろ」
「かーてぃしー」
「そうだ」
「あおぞらです」
「……ん?」僕は星空を見上げます
「私の名前です。覚えてください」
「ああ、名前か。知ってるよ」
「くもりぞらではないです」
「青空だろ。確かに似合わない名前だよ」
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