朝 国道沿いの牛丼屋
DQN「おはざっす。」
店長「おぅ、DQN。悪いな、早くに来てもらって。」
DQN「いや、良いっすけど。何なんすか? 話あるから30分早めに来いとかって。」
店長「ん~、その、何だ、お前さぁ、借金返す為に最近、出勤の回数増やしてるんだよな?」
DQN「はい。そうっすよ。」
店長「で、高校卒業後は進学せず、うちでバイトしながら職を探すつもりなんだっけ?」
DQN「そうっすね・・・・・・って、どうしたんすか?」
店長「いや、それならさ、いっそ、うちに就職したらどうかと思ってな。」
DQN「えっ!?」
店長「お前、ホントに頑張ってるし、お前が朝の枠に入るようになってから、朝の常連さんが増えてきてるんだよ。」
DQN「えっ? そうっすか?」
店長「うん。お前、夜の時間帯の時もそうだけど、年配のお客さんに話しかけるだろ? あれを気に入って下さってる人が多いんだ。ほら、年配の世代の人たちって、店員と話したがる人が多いだろ?」
DQN「そうっすね。」
店長「でも一方で、若いお客さんには話しかけてないよな? あれも正解だと思う。若い世代のお客さんは、店員にベタベタされるのを嫌うからな。お前、あれは意識してやってんのか? 」
DQN「いや・・・・・・別に何も考えてないっすね。ただ、おっちゃんの方が何となく話しやすいっつうか。」
店長「そうかそうか。お前と喋る事を目当てに来てくれる常連さん、朝から夜までの中で、俺が思い付くだけでも10人以上はいるぞ。」
DQN「えっ? そんなにいます? えっと、あの人とあの人と・・・・・・」ひぃ ふぅ みぃ
DQN「あ~、そうっすね。そんぐらいはいるかなぁ、いっつも来る度に喋ってくれる人。」
店長「俺はそれを見てな、関心してたんだ。なかなか接客って物を分かってるなぁと。しかも、お前はそうやって喋りながらでも、絶対手は休めない。必ず何かテキパキ仕事しながらお客さんと喋る。あれはなぁ、なかなか見事だぞ。」
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