255:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/21(土) 22:56:38.23 ID:QbgMpNKJO
【でも彼はお酒に頼るほど思い悩んだのを、俺は知っている】
清掃「遠いんだもん。伝えたかったとしてもいっぱいお金払わなくちゃダメだし、電話だってたくさんお金がかかっちゃう」
男「……うん」
清掃「でも、ね」ギュッ
清掃「―――会いたかった、ちゃんと顔を見て、お話ししたかったよ…」
【でも、でも、でも、と】
【彼の中ではあり得た可能性が何度も呟かれてるようだった】
【現実的に見ようとする自分と、希望に縋ろうとする自分が鬩ぎ合っている】
男(ああ、…わからない、わけがない)
【彼の悩みは自分自身、結構身に染みた話題だった。離婚調停中の親を持つ身だったから】
男(…だから一つだけ、こんな可能性もあると言ってみたい)
男「ケル君」
清掃「あ…ご、ごめんね! 変なこと言っちゃって、だからソノ、質問ってのは…っ」
男「唐突にごめん。実は俺の親、近々に離婚するんだ」
清掃「えっ、あっ! う、う~…」
男「ああ、もしかしてもう叔母さんから聞いてた?」
清掃「…う、うん」コクコク
256:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/21(土) 22:57:19.20 ID:QbgMpNKJO
男「そっか。でもね、そんなに悲しくないんだ、俺個人としてはさ」
清掃「どうして?! 大事な家族がばらばらになっちゃうんだよ!?」ガタッ
男「おぉう!? ――そうだね、でも悲しくなんかない、これっぽっちも」
男「悲しくなんて、なってやらないんだ」
清掃「……?」
男「子が親をわかったように言うのも気分が悪いけど、この際ハッキリぶっちゃけるけども」
男「――――笑っちゃうぐらい、ほんっっと身勝手な人たち過ぎるんだよなァ…!?」ギラァッ
清掃(ヤダ! 普段オトコがしたこと無い顔よ! こわい!)ガクガクガク
男「両親共働きでろくに朝昼晩と一緒に飯喰ったことないし、まあそれは良いよ。こっちの我が儘だ」
男「でも、子供がせっせと努力を重ねて勝ち取った学年一位と最優秀生徒やら何やら!」
男「普段あっちがブツクサと人の上立てと要求する癖に、いざ取ったら取ったでまったくの無関心!」
男「かァーッ! ほんっとマジで子供のこと単なる跡継ぎでしか想ってないんじゃ無いの!?」
男「と、中学の頃は本気でそう思ってました」スッキリ
清掃「ハ、ハイ」
男「……。でもね、最近は違うんだ、そうとも思えなくなってきてる」
清掃「? どうして?」
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