100:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします: 2017/06/15(木) 00:16:07.392ID:JwCKjlME0.net
店主「137回……!」
マスター「……惜しいな。136回だ」
店主「!?」
店主「そ、そうかッ! 72回目は、ボイスパーカッションだったッ!」
マスター「その通り。72回目の“カチ”は私の声だったのだよ」
店主「くっ……!」
マスター「そう気にしないでくれ。ボイスパーカッションを混ぜたのは反則技といっていい」
マスター「実質的には君の勝ちだ」
店主「いえ……俺が未熟でした。トングと声の“カチの違い”を見抜けなかったのですから……」
看板娘(あたしには全く理解できないけど、すごくハイレベルなやり取りが行われてる……!)
101:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします: 2017/06/15(木) 00:17:12.587ID:I0gGBSiA0.net
なんでパン屋でボイパやってんねん
102:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします: 2017/06/15(木) 00:19:04.766ID:+bD7SfY+0.net
さすがにオチが見えてこないw
103:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします: 2017/06/15(木) 00:20:32.745ID:JwCKjlME0.net
マスター「ならば今回は勝ちを受け取っておこう」
店主「はい」
マスター「しかし、君ほどカチカチに精通してるパン屋は、国内に君含め五人しかいないだろう」
店主「……ありがとうございます!」
マスター「それじゃ、また来るよ」
マスター「元気のいいそちらのお嬢さんも、この店主さんを支えてあげてくれ」
看板娘「はいっ! ありがとうございましたー!」
ギィィ… バタン…
104:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします: 2017/06/15(木) 00:22:30.355ID:xFslMs0Yr.net
カチカチってすごい
105:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします: 2017/06/15(木) 00:23:50.761ID:JwCKjlME0.net
店主「今回は完敗だった……! しかし、次こそあの人に……!」
看板娘「…………」
店主「ボケーッとして、どうした?」
看板娘「いやー、とっても驚いちゃいましたよ」
店主「ふふふ、お前も世界の広さを知ったようだな」
看板娘「はい、店長と同じような変人が、あと四人もいるだなんて……」
店主「…………」
おわり
106:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします: 2017/06/15(木) 00:29:11.568ID:JwCKjlME0.net
≪危険なカチカチ≫
―パン屋―
青年「…………」カチカチ
店主(あのカチカチ……危険な香りがする)
店主「……調理場に戻っていてくれ」
看板娘「なんでです?」
店主「いいから」
看板娘「わ、分かりました!」
107:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします: 2017/06/15(木) 00:32:24.238ID:JwCKjlME0.net
青年「お、おい!」
店主「いらっしゃいませ」
青年「か、かかか、かかか、か……金を出せ!」サッ
店主(ナイフ……やはりな)
店主「あいにく、金を出すことはできない」
店主「だから俺は……この売れ残ったカチカチのフランスパンを武器にさせてもらう」サッ
店主「フランスパン・フェンシングで勝負だ!」
青年「フランスパン・フェンシング!?」
フランスパン・フェンシングとは――
フランス貴族がパンしか持ってない時でも戦えるよう、考案した剣術である。
108:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします: 2017/06/15(木) 00:34:11.428ID:n6hNAyg4r.net
民明書房かな?
109:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします: 2017/06/15(木) 00:36:18.957ID:JwCKjlME0.net
店主「そら、いくぞっ!」ビュオッ
青年「ひっ!」
青年「うわああっ! あああっ!」ヒュンッヒュンッ
店主(この青年……ナイフを振り回してはいるが……)
キィンッ! キンッ! キィンッ!
店主「おっと……!」ヨロッ
サクッ
青年「あっ!」
店主「うぐ……!」ガクッ
青年「ボクのナイフに……血が!」ドロッ…