【廃道探索】20年ほど前、俺が実際に体験した、いまだに信じられない話・・・

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218 :7/9:2013/03/07(木) 23:11:02.65 ID:bthiYXPN0
まず、とにかく広い。
まさに体育館くらいの広さがあった。そしてその広い空間の中に均等に5本
異常に太い柱が地面から天井まで伸びていた。この太さが本当に尋常ではなく
直径3mくらいある1本の木の柱で長さが10m以上あるのだ。それが5本。
「おいおい・・・こんなでけー木って日本に存在すんの?」
Kの言葉ももっともだった。こんな太い柱見たことがない。何の意味があって
こんな柱を立てたのか、と周囲を見渡しているときにKが「あっ」と声を上げた。
見ると、5本あるうちの真ん中の柱に、何か書いてある御札のようなものが
釘(といっても一般的な頭のある釘ではなく、先の尖った鉄みたいなやつ)で打ち付けてあり
それが大量に柱に打ち付けてあった。字は毛筆で、漢字のような記号のようにも見えたが
なんて読むのかはわからない。するとKが「何かくっついてるぞ」と言ってきた。
よく見ると、確かに御札と釘の間になにか干からびたカタマリのようなものも一緒に打ち付けてあった。
何が一緒に打ち付けてあるのかな・・・と、俺とKはほぼ同時に上を向き、ほぼ同時にその答えを目の当たりにした。
打ち付けてあったのは、人間の耳だった。
おびただしい数の人間の耳が、御札とともに柱に打ち付けてあったのだ。
下の方のものは腐り落ちたり干からびたりしてわからなかったが
何故か上の方に打ち付けてあるものほど新しく、人間の耳だと認識できた。
おそらく数は1000じゃきかなかったと思う。しかも恐ろしいことに、
そんなに時間が経ってないように見える耳も上の方にあるのだ。

219 :8/9:2013/03/07(木) 23:11:40.74 ID:bthiYXPN0
「やべえ!!」
「うわああああああああああ!」
俺とKは猛ダッシュでその部屋から出て、入ってきた入り口からも出て
建物の外に出た。ここがどういう場所なのかはわからない。しかしヤバイことは確かだ。
すぐに車で逃げ出したいところだったが、そうだ、Sがいない!
確か建物の外を周ると言っていた。裏側にいるのかもしれない。
俺とKは全力で走り、建物の裏側へ回った。でかい建物なので、回りこむだけでもそこそこ時間がかかった。
裏側へ回ると、そこにSはいた。いたのだが、様子がおかしい。
ボーっとその場に立ったままだ。そして、次の瞬間、俺達もその場に立ち尽くしてしまった。
建物の裏側は、ただひたすら平らな平野が広がっているだけだった。
そしてその平野に、木で組まれた簡素な台が一列に、等間隔にずっと並べられ
その台の上に蝋燭が2~3個、煌々と火をつけて輝いている。
それが本当に誇張ではなく、地平線の向こうに霞むまで続いているのだ。
「何なんだここ!」
「やべえよおい!!」
俺とKの声で我に返ったのか、Sがこっちに気づいて寄ってきた。
そして俺とKが全く気づかなかったことを指摘してきたのだ。
「なあ、ここ、太陽ってどこに出てるんだ?」

221 :9/9:2013/03/07(木) 23:12:29.47 ID:bthiYXPN0
太陽・・・そういえば空は青く澄み渡っていて雲ひとつない・・・のに
太陽がどこにも見当たらない。空は明るいのに、空全体が一様に同じ明るさなのだ。
「なあ、俺は最初から変だと思ってたんだ・・・静かすぎるだろ?ここについてから一度でも
鳥とか生き物の声を聞いたか?もっと言えば!ここへ来る途中の道にも草1本も生えてなかっただろ!」
Sはもう半泣きになっている。
とにかくここにいてはまずいと、俺とKはSをなだめながら車へと急いだ。
途中、建物の入口がチラッと目に入り、戸が閉まっているようにも見えた。
さっきオレとKは戸を開け放ったまま出てきたはずなのだが、しかしその辺ははっきりとは覚えていない。
とにかくここを去らなければ。
Kの運転で元来た道を戻り、俺達はなんとか最初の廃道の入り口までたどり着くことができた。
国道に出ると、太陽が西に沈みかけていた。戻ってこれたんだと実感できた。
その後、俺にもKにもSにも霊障とか呪い的な現象は一切起きていない。
しかし、あの日体験したことは紛れもなく事実であり3人とも覚えている。
そして、後日、例の廃道の入り口の横を通りかかったとき、以前は入れた細い道自体が
頑丈な門で封鎖されていて完全に通れないようになっていた。
もちろん、通れたとしてももう二度とあの道に入る気はない。