半年を掛けて作った自分の連載用ネームは、
自分でも納得のいく出来だった。
しかし、これを担当編集が編集長に持っていったところ、
ボツになった。
当然ショックだった。
いわゆる典型的少年漫画から少し斜めに外したような路線で、
でも自分が心から書きたいと思っていた内容だったからだ。
そして、もう一つ、この頃自分の中で結構大きな問題だったのが、
Eさんと俺の差だった。
Eさんは22歳にして既にデビュー済み、
読み切りも何度か載せ、 人気もある程度獲得し、
連載用ネームを切っている最中だった。
Fさんも関してはマイナー誌で少ないページの連載を持っている人で、
現場で俺は圧倒的な劣等性だったのだ。
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