自分の才能を全開で謳歌していた。
若くして世に認められつつある自分を誇りに思っていた。
そして、そんな自分の嬉しい気持ちを無邪気に俺にもばらまいていた。
ネームがボツになってからだったと思う。
自分の心の中に再び悪い「気」のようなものが渦巻いていったのは。
それと反比例するようにEさんは俺に対して積極的になっていった。
ひとたび「漫画」を離れると普通の男と女になる。
そしてその瞬間、俺はまたEさんに惹かれていくのだ。
2週間くらいのちに俺はEさんと付き合うことになった。
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