一年間も掛けて仕上げた力作。
この一年、この作品が俺の全てだった。
しかし、この作品は誰の目にも留まらず、
誰からも読まれない。
誰も必要としていない作品だった。
この作品を呼んだのはこの世界でたったの二人。
俺と編集さん。
そのためだけの作品となってしまった。
持ち込みする気力を失ってしまった俺は、
処分するつもりで別の雑誌にその原稿を投稿したが、
授賞する確立は低かったし、
授賞したとしてもその道のりを考えると辟易とした。
つまり、これが俺の最後の作品。
夢は破れた。
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