これは同じ道を歩くもの同士にしか分からないことなのかもしれないけど、
俺はそれを聴いて本当に悲しくなった。
彼はもう漫画家としての命を捨て、
新しい道へと歩き始めたのだ。
そして、未だ何も成し得ていない俺は、
それでも夢から最後の指を外すことが出来ずに、
こうしてこの環境に身を投じている。
Cさんが消えて、次の標的になったのは俺だった。
Cさんの仕事を引き継ぎ背景などを描くようになった俺だったが、
日に日にT先生の俺に対する風当たりはきつくなっていった。
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