9:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2014/11/05(水) 19:19:03.52ID:fMNbNV/H0.net
それから数日ほどたったある日
仕事が終わり、家でスマホでゲームをしていたらLINEで通話が掛かってきた。
カナさんからだ。
出るべきか悩んだが、何かあったのかと思い出ることにした。
俺「もしもし」
カナ「・・・起きてました?」
俺「起きてましたけど、どうかしたんですか?」
カナ「・・死にたいんです。」
いきなり言われたので全然理解できなかった。
俺「え?何言ってるんですか?ダメでしょ!お子さんとかもまだ小さいんですし、どうしたんですか?」
パニックでなんて声をかけているか自分でも曖昧になりながら話していた。
カナ「それでもいいんです。楽になれるなら・・・」
俺「ちょっと待ってください!今から会いましょう!あって話しましょう!」
自分のせいで人が死んでしまうのではないかという恐怖があり咄嗟に出たのがその言葉だった。
10:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2014/11/05(水) 19:20:15.74ID:fMNbNV/H0.net
それからカナさんの住所を聞きすぐに車で向かった。
なぜ俺がこんなことをしてるんだとずっと思っていた。
カナさんの家は大きな家で少しビビった。中庭に灯篭?が有ったり池が有ったり
インターホンを鳴らすとカナさんが出てきた
子供が寝てるから静かに入るようにと言われ
言われるがまま家の中に入りカナさんの部屋に連れて行かれた。
部屋には机を挟んでソファが2つ向かい合って置いてあり
向かい合う形で座った
俺「さっきの電話はなんですか?すごく怖くて不安になったんですけど」
カナ「ごめんなさい、一人で考えてたら嫌になってきて」
俺「だとしても、突然死にたいとかやめてくださいよ。話くらい聞きますよ」
カナ「ごめんなさい、最近ずっと仕事と子供のことばかりでしんどくて。」
どうも会話を聞いていると仕事が忙しく自分の時間が寝る前くらいしかない
離婚もしていて子供を2人育てているがわがままばかりでしんどいとのこと
俺はそんなこと言われても、と思いながら突き放すような言葉は言えないチキンなので
11:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2014/11/05(水) 19:21:10.38ID:fMNbNV/H0.net
俺「そうなんですか、俺にはよくわからないけど、あんまり抱え込まない方がいいですよ?」
カナ「ありがとう、俺さんは優しいですね、黙って話を聞いてくれるし、少しすっきりしました。」
俺「そうですか、それは良かったです。」
そういって何気に時計を見ると深夜2時
俺「そろそろ帰ります」
その後ありがとうだの何だの会話があり帰宅することができた。
12:名も無き被検体774号+@\(^o^)/: 2014/11/05(水) 19:22:14.40ID:fMNbNV/H0.net
それからまた3日後くらいに連絡があった。
「晩御飯一緒に食べませんか?この前のお礼もしたいので」
何度かお断りの返事をしたのだが、
「お礼しないと気が済まない」
と言われたので仕方なく行くことにした。
その日は仕事だったので仕事終わりに直接行くことになった。
カナさんの家に着くなり子供の相手をさせられた
俺は子供嫌いで適当にあしらっておいた。
晩御飯はシチューで味の方はそこそこだった。
何気ない会話をした後帰ろうとしたが、
「子供ももう寝るし、少しだけ話聞いてくれませんか?」
そう言われもう少しだけ居ることになった
その時に帰るべきだった。