それを見て俺の中の何かがぶっ壊れた
涙が止まらなかった。いつかのように泣きじゃくった
「なあ妻…俺たち……やり直せないかなあ」
名前を呼ぶのは久しぶりだった
「!!…わたしがあなたを裏切ったのに…わたしがあなたを傷つけたのに!」
妻も叫ぶようにして泣き出していた
俺は妻の肩を強く抱きしめた
肩を抱いてしゃくりをあげながら俺は続けた
「君がいなかったら僕にはあの子たちを育てられなかった」
「やっぱり今でも君を愛してる。もう一度やり直そう」
二人で抱き合いながらずっと泣いていた
それから手を繋いで帰って、二人で夕飯を作って一緒のベッドで寝ました
妻から経緯を聞いた娘が「お父さんやるね」とからかってきたりしますが僕は元気です
ご静聴ありがとうございました
娘が言うには兄も夫婦の不仲は感づいていたらしい
娘が「おにい」にもメールしよとか言ってたから知ってると思う