一緒に帰るようになってから三ヶ月
帰り道で手を握られた
それからまた一ヶ月
マンションの下でキスされた
特に言葉は無かったけど
休みの日も会うようになって
バイト仲間からも公認になって
付き合ってるという関係になった
ある休みの日
元彼が家にご飯食べながら言った
「メールアドレス、何がいい?」って
最初意味が分からんかった
よくよく聞けば、メルアドを変えるから新しいのを考えてほしいとのこと
私は適当に元彼の苗字と名前をくっつけたようなアドレスを考えた
そこで初めてメルアドと電話番号を交換した
それから毎日おはようおやすみメールが来るようになった
私はメールが苦手だしどうせバイトで毎日会うんだから、そういうのはいいよと言った
次の日から来なくなった
この辺りから元彼がちょっとおかしいんじゃないかと思い出す
初めてご飯に行った時、奢ってくれようとしたのを断った
家に来た時、散らかってた本棚を片付けてくれようとしたのを断った
バイトのあがる時間が私の方が遅い時、ずっと外で待ってるのを止めるようにいった
別の友達とご飯に行った時、バイクで迎えに来てくれようとしたのも断った
最初は尽くすタイプなんだなーぐらいにしか思ってなかった
でも、私が断るとちょっと困ったような顔するんだ
俺がやりたくてやってんのに!な感じじゃなくて
断られてどうしたらいいのか、本当に迎えにいかなくていいのか困ってる
決定的におかしいと思ったのは
ある日私がバイトに行くと元彼がいなかった
店長に聞くと熱が出て動けないから休ませてくれと連絡があったという
私のとこには何の連絡も無かったので相当しんどいのだろうと思って
バイト帰りに元彼の家にお見舞いにいった
おかゆでも作ってやろうとスーパーによって
ピンポン鳴らして私だよーと言うと
家の奥から走ってくる音が聞こえてドアが開いた
そんなに私に会いたかったのか寝てろよばかやろーと思ってにやにやしながら玄関に入ると
元彼土下座してた
え?なにどうした?って聞くと
ごめんなさいしか言わない
何が?
ごめんなさい
いやだから、何がよ?
ごめんなさい
ここらで私キレる
だからなんで謝ってんのか言えっつってんの!
バイト、迎えにいけなくてごめんなさい
は?
顔見たら真っ赤で
熱測ったら39度で
熱で朦朧としてるだけなのかと思った
とにかく布団に入れて飯食べさせて寝かせて
次の日の朝、熱の下がった元彼に聞いた
昨日の事覚えてる?
うん、覚えてる
って言ってまた土下座
本当に意味が分からなくて
ちゃんと座らせてわけを聞いたら
男が女の子を送り迎えするのは当たり前
幾ら熱が出たとはいえ、それが出来なかったのは自分の体調管理が悪いせい
今後気をつけるどうかゆるしてください
とかなんとか
最後まで聞いてられなかった
なんでこんな考え方になるのか分からなかった
>>22
正解
すべては前の彼女に言われたこと
そして言われたことをずっと守ってきた
それが当たり前だと思っていたし、今も思ってると
私がメールはいらないと言った事、メルアドに自分の名前を入れなかった事、
迎えにいかなかったのに怒る所か看病してくれたこと
その全部の意味が分からないと
その日は二人とも休みだった
病み上がりで悪いとは思ったけど
このままじゃいかんと思って色々話を聞いた
聞いて分かったこと
・男が女に奢るのは当たり前
・男が女の送り迎えをするのは当たり前
・メールは毎日最低10通が当たり前
他にも、付き合ったら彼女の名前をメルアドにするとか
携帯のメモリは全部消去、彼女だけにするとか
彼女の薦めたものはなんでも取り入れるとか
最初まじでからかってんのかこいつと思った
そこから本当に大変だった
まずは前の彼女の話を聞いた
元々は高校の同級生
卒業してすぐ道で偶然会い、思い出話が弾んでそのまま仲良くなり
付き合うようになったと
ここからは私の主観で書く
・最初は普通のお付き合いをしていた
・その内、何かと迎えにきて!といわれる事が多くなった
・元彼はその彼女をとても好きだったので、喜んで迎えにいった
・送り迎えが当たり前になった
・最初はメールは一日一回程度だった
・その内、メールの回数が少ないと言われるようになった
・メールは一日10通が当たり前になった
・ある日元彼が携帯を変えた
・新しいアドレスを彼女に考えてもらった
・彼女の名前入りのアドレスになった
・友達と飲みにいく、と言うと彼女がいい顔をしない
・飲みにいかなくなった
・連絡とらないなら、連絡先いらないんじゃない?と言われメモリを減らした
・ついにはメモリが彼女1件になった
・彼女と同棲するようになった
・男が女を養うのが当たり前だといわれた
・元彼は朝から夜まで働き、彼女は家で専業してた