多分、渡すときも、手がふるえる
こんな自分が恥ずかしくて、
しょうがないから、一人でいるしかないんです
最低な息子でごめんなさい
でも、この家に生まれてよかったと心から思っています
こんな息子を見捨てないでくれて本当にありがとう
少し時間がかかるかもしれないけど、
少しずつお父さんとお母さんと話したいです
その時は、どうか暖かく応援してやってください
妻と二人でこの手紙を見て、二人とも涙が止まりませんでした。
ずっと、感謝をしてくれていた。
そして、前を向こうと一生懸命頑張っている。
そんな息子の気持ちに、溢れる気持ちが止まりません。
今までの5年間の苦悩が、一瞬で報われたと思えるほど、
一枚のこの紙に綴られていたメッセージは
私たちの心に響くものでした。
妻と二人で息子の部屋にいき、5年ぶりに部屋の中に。
大切な大切な息子だということを伝え、全力で抱きしめました。
こんな時間が一生来ないような気がしていたのに、
その瞬間からたくさんの希望を感じることができました。
そんな出来事から二週間ほど。
ようやく、冗談が言えるくらいまで、
息子と会話ができるようになりました。
私たちには、まだたくさんの時間があります。
ゆっくりゆっくり、一歩ずつ、
家族3人で前に進んでいきたいです。