屋根裏から変な音する→その正体がヤバすぎた・・・

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73 :名無虫さん:2016/03/21(月) 22:24:00.03 ID:Ym3XbDcN
家族達からなんか聞かされた?

74 :名無虫さん:2016/03/21(月) 22:33:01.50 ID:JKwDI3uB
目を覚ますと布団の中。
親父の実家で寝かせられていたらしい
枕元に置いてあった腕時計で時間を確認すると
3/18 9:00
日付が飛んでる
まだじんじんと頭が痛んだ
俺は鉛のような体をどうにか起き上がらせて人がいる部屋へと向かった

75 :名無虫さん:2016/03/21(月) 22:34:23.54 ID:JKwDI3uB
皆がいる部屋に入ると全員心配そうに大丈夫なのか?と聞いてきた
俺は状況がまだ飲み込めずに困惑していると
おじさんに、ちょっとこいと言われて別室に連れて行かれた
「体調はどうだ?」
「うん。まだ少し頭が痛い」
「あの日のお祓い、結局朝まで続いたんだ。本当に無事でよかった」
「何が起こったのか全くわからない」
そう言うとおじさんは俺に全てを説明してくれた

78 :名無虫さん:2016/03/21(月) 22:54:53.93 ID:JKwDI3uB
俺が住んでいるのは地理的には関東だ、とはいっても隅の隅。
もはや隣接しているX県と言ってもいいくらいの場所(X県は関東外。詳しい県名は書かない)
親戚も皆このX県にいる
ど田舎ではないと自負しているが、世間的に見れば田舎に分類されるのだと思う
故に今でも集落も多く残っている
俺の祖父のさらにその祖父(正確な時期はわからないがおじさんがこう言っていた)も
ある集落に住んでいたらしい
しかしの集落にはいわゆる『悪習』があったのだという

79 :名無虫さん:2016/03/21(月) 23:04:10.21 ID:JKwDI3uB
「その悪習っていうのはな、ざっくり言えば人柱を立てることだ
その年の不作や、集落での不幸の度に行われてたらしい
まぁ簡単に言えば生贄だな
集落の中でも立場の弱い家から順に子供を差し出して
その子供を担当の人間が殺すんだ
そしてその死体を1メートル四方くらいの箱に◯◯◯(何かの用語らしい)と一緒に
詰めて保管するんだ」

80 :名無虫さん:2016/03/21(月) 23:16:35.57 ID:JKwDI3uB
「でもな、ただ保管してるだけじゃいかん。
この人柱には『忌周』ってもんがあって
この周期が一周した時に『詰替』をしなきゃならん
そうしなきゃ祟られちまう。
しかもこの忌周ってのは人柱ごとに違うんだ」
「詰替って?」
「そのままの意味さ
死体を新しい箱に◯◯◯と一緒に詰め直すんだよ
それでな、この詰替のときに箱を開けて死んだ子供と対面すると
どの子供も例外なく頭が異様に大きくなってて、髪の毛が伸びてるんだと。
理由は俺もよくわからん
その姿から人柱のことを『頭巨様』とか『御頭巨』って呼んで祀るんだ
注意しなくちゃいけないのは頭巨様には触れるなってことだ
怨念や憎しみが強く残ってるから呪われるのさ
だからお前が髪の毛に触れたってのは最大のタブーだったわけだ」

81 :名無虫さん:2016/03/21(月) 23:24:04.63 ID:q4YrAl6A
面白い

82 :名無虫さん:2016/03/21(月) 23:24:51.64 ID:Ym3XbDcN
>>80
何故か巨頭オを思い出した
あの怪物はその生贄にされた子供たちだったのだろうかと想像してみる

83 :名無虫さん:2016/03/21(月) 23:29:28.91 ID:JKwDI3uB
「かつてその集落では人々が生活するためのエリアと
頭巨様を管理するためのエリアに分割して暮らしていたらしい
俺らの祖先(本家)は管理する側の人間だったのだが
交代の時期をきっかけにして離れた別の集落に移り住んで
この悪習から逃れた
それからしばらくしてその集落は土砂崩れでなくなっちまったんだとよ
土の中ってわけだ
つまり頭巨様の詰替をする人間がいなくなったどころか
箱自体もどこにあるのかわからなくなっちまった
でな、不思議なことに今でもお前みたいに寺に駆け込んでくる人間がたまにいるんだよ
多分もう無いはずの村の頭巨様を保管するエリアに
偶然迷い込んでしまう運の悪い連中がいるんだな
そこには忌周をとっくに過ぎた頭巨様が数知れずおられる」

84 :名無虫さん:2016/03/21(月) 23:31:52.51 ID:JKwDI3uB
「なんで屋根裏にソレが居たんだ」
「そこがおかしいんだ
祖先が今の地に移住した時に、まだ管理の途中だった頭巨様を何体か一緒に持ってきたらしい
そしてそれを本家とお前がお祓いを受けた寺で今でも厳重に保管してる
浄化が終わるまでな
つまりお前の親父がそっちに引っ越した時にうっかり荷物に紛れ込むってことは絶対に無い
ましてや屋根裏に居た頭巨様は忌周を過ぎても放置されてた
原因は全く不明だ
お前の家にいた頭巨様は昨日のうちに俺と寺の住職で納めて再び保管してる」

85 :名無虫さん:2016/03/21(月) 23:33:39.16 ID:???
新潟県?

86 :名無虫さん:2016/03/21(月) 23:35:47.48 ID:???
人柱になった人は今も成仏できてないってことなのか、、かわいそう

87 :名無虫さん:2016/03/21(月) 23:39:01.21 ID:JKwDI3uB
「まぁお前に話せるのはこんなとこか
もう少しゆっくり休んでいけ」
「聞きたいことがまだたくさん…」
これ以上は何も教えてくれなかった
爺ちゃんも婆ちゃんは確実に何か知ってそうだったが
俯いて何も話してくれなかった
親父も頭巨様についてはほとんど知らなかったらしい
長男であるおじさんに管理が任されたからだ
俺の弟も頭巨様のことは何も話されていないみたい