戸惑いを隠せない俺を見ながら坂倉はまだ話を続けた
坂倉「俺が殴られて、泣いて、また殴られてを30分ぐらい繰り返したのかな・・最後意識がなくなったからわかんないけど・・・で、意識が戻ったら母ちゃんがいたんだ。俺は泣きたかった。母ちゃんに助けてほしかった。ちょっと聞いただけでこんな目にあわす親父に怒って欲しかった。母ちゃんは俺に言った。
『こ の バ カ!あ の 人 に 謝 れ !』
もう俺は坂倉が何を言っていたのかわからなかった。
ただ、あまりにも自分の理解できる範疇を超えた話を聞くと
体が震えて声がでなくなることをこのとき初めて知った。
坂倉「俺はその日、親父に無理やり土下座させられた。母ちゃんも土下座してた。
親父は「ガキの躾はしっかりするって言ったんだろうが!んな生意気なバカガキならどっかに捨てて来い!と叫んでた。母ちゃんは「ごめんなさい。きちんと躾けるから許して」と泣いて謝っていた。
俺はもう体に力が入らなくて、何が起こってるのかわからない・・
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