涙が出るのを必死で堪え朝食を食べた。
母が、お父さんはずっと心配していた…
でもどういう風に伝えたらいいか?
悩んでた。縛ってもいけない。
あの子は、そういう子だから。
縛ったら帰らなくなる子だから・・・
今思えば、あの頃本当に心配だったと思う。
好き勝手な事をして遊んでいたから…
ありがとう。お父さん。
お陰で誰かに騙される事無く遊べました。
お酒で失敗は、あまりしませんでした。
つまらない事で傷つく事も無く青春を謳歌しました。
女の子を持つ父親はきっと自分が男だけに心配なんだろう。
父も昔のようにカッコ良くはなくなった。
もう、お爺ちゃんだ。
あの頃のように夜の町を歩く父は、もういない。
趣味の畑で野菜を作り私や孫に食べさせるのを楽しみにしている。
今の私があるのは父のお陰だ。
いくら感謝しても、足りないな…