332 :名も無き被検体774号+ :2012/07/30(月) 21:07:36.54 ID:e6Xcvivh0
青空は褒められたわけでもないのに
ちょっと嬉しそうな表情になります
「でも相手が仮にお前じゃなかったとしたら、
確かに、驚いて、様子見に入るかもしれない」
「なるほど……。あ、そうだ。くらえくもりぞらさん」
青空はそう言いつつ、僕の顔に水を掛けます
僕も無言で二倍の量を掛け返します
しばらくそれを繰り返した後、噴水を出て服を絞り、
水をぽたぽた滴らせながらベンチに行き、
並んで座って服が乾くのを待ちました
時刻を知らせる鐘が広場に鳴り響きます
服が乾くと、青空はくしゃみとあくびを交互にして、
「それじゃあ、また」と言って帰って行きました
369 :名も無き被検体774号+ :2012/07/31(火) 22:34:33.50 ID:rIGoNaRq0
ひょっとすると、僕はもう、二度と青空に
会うことはないのかもしれないな、と思います
向こうがなりふり構わずに来れば、
僕たちがちょっとやそっと抵抗したところで、
速いか遅いか程度の差にしかならないでしょう
どうせなら部屋を思いっきり汚しておこう、
そう僕は思います
片付ける人の苦労を少しでも増やすために
それから二週間が過ぎます
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