13 :名も無き被検体774号+ :2012/07/22(日) 12:55:26.54 ID:4S5e64sI0
授業が終わり、昼休みが始まります
再び標的の体を乗っ取ります
ここからが本番です
まずは標的の知人に対して、
標的が辛そうにしている姿を見せる必要があります
ためいきを増やしたり、口数を減らしたり、
いつもと違うことを言わせたり
そうすることで、「自殺の前兆はあった」と
周りが思い込み、自殺にリアリティが出るのです
15 :名も無き被検体774号+ :2012/07/22(日) 12:58:04.71 ID:4S5e64sI0
僕は教室を見回して、標的の友人を探しました
しかし、話しかけてくる人どころか、
こちらに視線を向ける者さえいません
皆、それぞれに固まって、昼食をとりはじめます
僕は誰かが声をかけてくれるのを待っていました
16 :名も無き被検体774号+ :2012/07/22(日) 13:03:57.55 ID:4S5e64sI0
昼休みの半分まで来ても
標的は取り残されていました
僕はそこでようやく気付きます、
この教室で、この子(標的)が孤立しているのは
とっても自然な状態なのだということに
どうやら標的は、いわゆる「ひとりぼっち」のようでした
18 :名も無き被検体774号+ :2012/07/22(日) 13:09:07.84 ID:4S5e64sI0
困ったことになったと思いましたが、
良く考えてみると、好都合なことでした
周りと接点のない人物というのは
いつ死んでも説得力があるからです
インタビューされた同級生に
「無口な人だった」の一言で片づけられるような
「その他」のカテゴリーに属する人種
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