母ちゃん「母ちゃんは嬉しい。自慢の息子だ。
だから後は母ちゃんに任せておきな。
こっからは大人の役目。
あんたらは守ってやるから安心しなさい。
お前は坂倉君が好きなんだろ?」
俺「ああ・・・」
母ちゃん「じゃあ母ちゃんも坂倉君が大好きだ。
だから力を貸してやる。任せてくれるな?」
俺「・・・・・うん・・・・
でも・・向こうの親父・・・危ないぜ?大丈夫なの?」
その言葉を聞いて母ちゃんがニヤっと笑った。
母ちゃん「馬鹿だねあんた。女は男に勝てないと思ってんだろ~?」
俺「そりゃ男の方が力が強いし背も高いし強いだろ!」
母ちゃん「かぁ~!バカだねあんたは。女の方がね。絶対強いんだよ!
なんで母ちゃん見てて女の方が強いって気づかないかな~?
ま、見てなさい・・・ふふふ・・・」
母ちゃんは自信満々だった。
俺は不安だった。正直、今の俺でも
母ちゃんを組み伏せるくらいわけないと思っていた。
実際腕相撲しても握力を測っても
足の速さもすべて俺の方が上になっていた。
本当に勝てるんだろうか・・・
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